明治神宮、やっぱりあった「裏参道」 表参道と対をなす道 開通当時は幅50m!?
乗馬道もあった「裏参道」、往時の面影は?
――「裏参道」はどのような道なのでしょうか?
できた当初は、車道と歩道のほか、遊歩道と乗馬道からなる全長約1.2kmの道路で、植樹帯も設けられていました。幅員は区間によっても異なりますが、外苑から千駄ケ谷駅までは平均で30間(約54.5m)、車道部分だけで6間(約11m)でした。
――乗馬道などは現在では見られませんが、どうなったのでしょうか?
首都高4号新宿線(1964年開通)の建設にともない、乗馬道がその敷地として転用されています。
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明治天皇と昭憲皇太后を祀る明治神宮は1920(大正9)年の創建。神社本殿のある内苑と、聖徳記念絵画館や明治記念館、明治神宮野球場(神宮球場)などがある洋風庭園の外苑からなり、その両苑をつなぐ道路として「裏参道」こと「内外苑連絡道路」がつくられたそうです。
この「裏参道」の大部分は現在、都道414号となっていますが、道路上の案内標識などに「裏参道」の文字は見られず、かつて乗馬道だったという首都高4号線の高架下は、駐車場などになっています。
ちなみに、「裏参道」に近い場所には、東京メトロ副都心線の北参道駅(東京都渋谷区)がありますが、「北参道」は内苑の、「裏参道」に通じる参道の呼び名です。
【了】
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