なぜ電車はその色なのか 妻の服に由来、伝統と進化の共存など事情いろいろ

電車の「色」は、家電量販店のCMにも歌われているくらいになじみが深いものです。路線や車両によって意味や由来はあるのでしょうか。

カラフルな帯は路線を区別するために

 東京や大阪などを走る地下鉄や、首都圏のJR線の電車にはカラフルな帯が巻かれています。これは「ラインカラー」といい、利用者が分かりやすいように「○○線なら●色」と決められているものです。通勤電車の車両はどれも似たような形をしていることから、判別しやすいよう路線ごとに色分けがされています。

Large 171212 color 01
色で路線を覚えれば、乗り換えるときにまごつかない(児山 計撮影)。

 しかしこのラインカラー、実は路線に由来するものは少数派で、大抵は「ラインカラーが決められる以前からこの色だった」「他の路線と色が重ならない」という理由で選ばれます。

 そのため、東京の地下鉄でラインカラーが決められた1970(昭和45)年以前に開業した路線ほど、赤や青といった比較的分かりやすい色になり、それ以降の新しい路線になるほど赤紫(都営大江戸線)、茶(東京メトロ副都心線)というような、中間色が多くなっていきます。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

テーマ特集「【トリビア】なぜその色? 乗りものの色、どんな意味がある?」へ

最新記事

コメント

Leave a Reply to 名無しのメカオタク Cancel reply

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

9件のコメント

  1. コーポレートカラーに準じた新塗装を設定しながら、継続使用が考えられる全車の塗り替えが終わらないうちに新塗装に切り替えた某私鉄の例もありますが。

  2. 横浜線に山手線の瓜二つが来た時は、やっと光が点した気がしたがね

  3. 国鉄・JRで常磐線のエメラルドグリーンが拡がらなかったのはなぜだろう?w

    話は変わって例えば地下鉄の乗り入れ路線など、系統ごとに決まった色をラインやマークで表示してもらいたい。

    個人的な経験だが、有楽町線のホームに西武からの乗り入れ車(青帯のステンレス車)が進入してきた。
    そこに小走りで来たおばちゃん、なんで東西線に来ちゃったのよ!!とパニクってる。
    事情を説明してやって落ち着いたが、本当に各社でカラースキームの意思統一をしてほしい。

    • 常磐線のエメラルドグリーンは今でも使ってますよ。緩行線用はエメラルドグリーンのみ、取手駅までの快速用はエメラルドグリーン+α、取手駅以北に直通する車両は青系の帯なので国鉄時代の色を継続使用しています。
      有楽町線でのおばちゃんの件については「小走りしないで済むように余裕を持って落ち着いて行動しましょうよ」としか言えないですね。個人的には西武車は黄色ベタ塗り風+ステンレス剥き出しドア風に統一してくれると楽しそうと思ってます。

    • 中央線各停の東西線乗り入れ車は最初は黄色帯がいつのまにやら青帯になってました。ちなみに黄色の山手線は101系投入の時の話。あまり間をおかずにウグイス色の103系を投入したため、丸い緑の、になっています。

    • 今の常磐線は滅茶苦茶だよね
      青帯:快速線の藤代以遠行き & 緩行線の小田急所属車
      緑帯:快速線の取手・成田行き & 緩行線のJR又はメトロ所属車
      見事にねじれ現象が生じている。

  4. 103系の混色編成という黒歴史が
    今の南武線・横浜線・八高線のラインカラー

    • 埼京線(赤羽線)もお仲間の筈だが、グリーン(ダークグリーン?)一色を充てられている。
      区内へ出入りしているから優遇されているのだろうか?w

  5. カラーリング発案のきっかけになった妻は素敵