貨物列車のコンテナ10cm高く 線路の「空間」そのままでどう解決?

旧型コンテナ車が抱えていた「課題」

 今回、JR貨物が汎用コンテナサイズを拡大することにしたのは、同社が30年にわたって進めてきたコンテナ車の置き換えが、ほぼ完了したためです。

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国鉄時代に開発されたコキ50000形(2013年5月、草町義和撮影)。

 JR貨物がこれまで使ってきたコンテナ車は、おもにコキ50000形とコキ100系の2種類があります。

 コキ50000形は、1971(昭和46)年度から1976(昭和51)年度にかけて大量生産されたコンテナ車。汎用コンテナサイズで製造された5tコンテナを最大5個積載できます。

 ただ、日本のコンテナ車は原則として、高さが3600mm(コンテナ積載時)に抑えられてきました。コキ50000形は荷台の高さが1100mmですから、積載できるコンテナの高さは3600-1100=2500mm。標準的な国際海上コンテナは高さが2591mmであるため、コキ50000形では運ぶことができないのです。

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コメント

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3件のコメント

  1. トラックの低床4軸車の理屈かな?全高3,8mと言う規制を床を低くする事で荷室の高さを稼ぐ、頭いいね

    • 乗用車ではホンダのフィットやヴェゼルなどは、リヤシート畳んだ時の荷室の床がとても低い。屋根が高くなくても、背の高い荷物が載せられる。
      他社のはみんな床が高くて荷室高さがとれない。

  2. おもろくて為に成りました。勉強に成りました。
    コキ100系って言うと、台車の高速化対応丈の物かと思ってましたが、低床化もされてたんですね。