「青春18きっぷ」の旅、難関を打破する「ワープ」とは 特急にちょっと乗ればここを抜けられる!

三セク線も「ワープ」に使える

 第三セクター線は基本的に、「青春18きっぷ」では乗れませんが、「ワープ」に使うと効果的な路線もあります。

●北越急行(ほくほく線、新潟県)
・区間:六日町~犀潟 59.5km
・運賃:大人片道970円(六日町~犀潟)

 北越急行ほくほく線は新潟県の魚沼地方と上越地方を結ぶ路線。列車の多くはJR線に乗り入れ越後湯沢~直江津間で運転されます。北陸新幹線の金沢延伸以前は、特急「はくたか」が最高速度160kmで越後湯沢~金沢間を走っていました。現在は超快速「スノーラビット」が越後湯沢~直江津間を最速57分で結んでいます。この区間をJR線の普通列車で移動した場合、最も早くて3時間弱かかります。

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智頭急行の特急「スーパーはくと」(画像:photolibrary)。

●智頭急行(兵庫、岡山、鳥取県)
・区間:上郡~智頭 56.1km
・運賃:大人片道1300円(上郡~智頭)

 山陽本線の上郡駅(兵庫県上郡町)と因美線の智頭駅(鳥取県智頭町)を南北に結ぶ路線で、京都~鳥取・倉吉間の特急「スーパーはくと」が走るなど、関西と鳥取を結ぶメインルートのひとつとなっています。「スーパーはくと」を智頭急行線内のみ利用した場合、所要時間は約40分、費用は運賃1300円と自由席特急券420円です。ちなみに、上郡~智頭間をJR線だけで移動した場合、最低でも3時間以上、経路や乗り継ぎ時間によってはその倍近くかかることもあります。

 今回紹介した区間以外にも、列車本数が極端に少なく、代替手段もないといったところがあります。たとえば、北海道のいわゆる盲腸線(行き止まりの路線)である札沼線の末端、浦臼~新十津川間は、1日1往復の普通列車しか走っていません。他路線とつながっている区間でも、たとえば広島県の山間部に位置する芸備線 備後落合~東城間や、島根・広島県境をまたぐ木次線 備後落合~出雲横田間も、それぞれ普通列車などが1日3往復だけの区間です。旅行する際はよく計画を立てたほうがいいかもしれません。

【了】

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