空自F-2後継機、国内開発断念したらどうなる? 視野に入る国際共同開発、その実際は

費用面だけではない、国際共同開発の見えにくいメリットとは

 ユーロファイター「タイフーン」やF-2の開発にともなう混乱のイメージから、日本では国際共同開発にはあまりいいイメージが持たれていませんが、国際共同開発には、開発・生産費を抑えられる点以外のメリットもあります。

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スバルの半田工場(愛知県半田市)で最終組み立て作業中の、ボーイング787中央翼(画像:スバル)。

 F-2の開発が開始された1990年代前半、アメリカの製造業は低迷しており、原型機であるF-16の開発・製造を担当していたジェネラル・ダイナミクス(現ロッキード・マーチン)の工場を訪れた三菱重工のスタッフは、使った工具がそのまま放置されている、製造現場の乱雑さに驚愕しました。そこで三菱重工側から日本の製造業が得意とする「カイゼン」を提案したところ、ジェネラル・ダイナミクスの工場の生産効率は飛躍的に向上したといわれています。

 F-2は従来の戦闘機に比べて炭素繊維などの複合材料が多用されていますが、その技術がアメリカ側から認められたことによって、日本の航空産業は複合材料を多用するボーイング787の製造に参画する道が開けました。国際共同開発について考える場合は、このような目に見えにくいメリットがあることも、頭に置いておくべきだと言えるでしょう。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. いつからここは軍事ニュースサイトになったの?

    • ???
      もう何年も前からミリタリーカテゴリーがありますけど?