空自F-2後継機、国内開発断念したらどうなる? 視野に入る国際共同開発、その実際は

航空自衛隊F-2戦闘機の後継機開発を巡り、議論が続けられています。国内開発を断念したとしても新しい戦闘機は必要なのですが、どのように調達するのでしょうか。

費用面だけではない、国際共同開発の見えにくいメリットとは

 ユーロファイター「タイフーン」やF-2の開発にともなう混乱のイメージから、日本では国際共同開発にはあまりいいイメージが持たれていませんが、国際共同開発には、開発・生産費を抑えられる点以外のメリットもあります。

Large 20180424 01
スバルの半田工場(愛知県半田市)で最終組み立て作業中の、ボーイング787中央翼(画像:スバル)。

 F-2の開発が開始された1990年代前半、アメリカの製造業は低迷しており、原型機であるF-16の開発・製造を担当していたジェネラル・ダイナミクス(現ロッキード・マーチン)の工場を訪れた三菱重工のスタッフは、使った工具がそのまま放置されている、製造現場の乱雑さに驚愕しました。そこで三菱重工側から日本の製造業が得意とする「カイゼン」を提案したところ、ジェネラル・ダイナミクスの工場の生産効率は飛躍的に向上したといわれています。

 F-2は従来の戦闘機に比べて炭素繊維などの複合材料が多用されていますが、その技術がアメリカ側から認められたことによって、日本の航空産業は複合材料を多用するボーイング787の製造に参画する道が開けました。国際共同開発について考える場合は、このような目に見えにくいメリットがあることも、頭に置いておくべきだと言えるでしょう。

【了】

この記事の画像をもっと見る(8枚)

【ミリタリー】国産戦闘機F-2、いま直面する後継機問題

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. いつからここは軍事ニュースサイトになったの?

    • ???

      もう何年も前からミリタリーカテゴリーがありますけど?

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス