各国の哨戒機が日本で大集合、理由は「瀬取り」 対潜水艦戦闘用の航空機がなぜ?

2018年9月、実は日本へ数か国の対潜哨戒機がぞくぞくと集結してきていました。わざわざ海を越えてやってきた理由は北朝鮮による「瀬取り」の監視ですが、なぜ対潜水艦戦闘用の航空機が、洋上の監視にあてがわれたのでしょうか。

日本にとっての意義は?

 対潜哨戒機は、海の中に潜む潜水艦を見つけ出すことを主な任務とする航空機で、そのため陸上の基地から遠い洋上に進出して、かつそこで潜水艦を探し出すために何時間も滞空することができます。これは、瀬取り監視において、上空から非常に広大な範囲をレーダーやカメラといったセンサーで監視しつつ、何時間もこうした活動を継続することができるということを意味します。つまり、対潜哨戒機ならば、「いつ、どこで」行われるか分からない瀬取りを、効果的に監視することができるわけです。

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海上自衛隊のP-3C哨戒機は、もっとも多いときで100機近くが配備されていた(画像:海上自衛隊)。

 それでは、こうした各国による対潜哨戒機の派遣は、日本にとってどのような意義を持つのでしょうか。

 南北首脳会談や米朝首脳会談など、2018年に入ってこのかた大きな動きを見せつつある北朝鮮情勢ですが、今回の各国による対潜哨戒機の派遣が示唆するように、まだまだ情況が好転したとは言えません。そのような状況下で、国際社会による北朝鮮への経済制裁の実効性を確保するために各国が行う瀬取り監視といった措置の中心拠点、いわばハブとして日本が機能しているということが、今回の対潜哨戒機派遣から言えるでしょう。

 つまり、北朝鮮に対する国際社会の取り組みに関して、日本が重要な役割を果たせているということが、今回の派遣から筆者(稲葉義泰:軍事ライター)が感じた日本にとっての意義です。これは、昨今日本が北朝鮮をめぐる情勢の変化に取り残されているという意見も見られるなかで、非常に重要な意義といえるでしょう。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. 国防論は要チェックや

  2. これは頼もしいですね

  3. すでに海自では「対潜哨戒機」とは呼びません「哨戒機」です。

    MPA Marine Patrol Aircraft です。

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