米空軍新ジェット練習機は「スマホ」 ボーイング×サーブの最新鋭機、いずれ日本にも

米空軍の新ジェット練習機が決まりました。開発したサーブのスタッフが、他社候補機との違いをガラケーとスマホにたとえたとのことで、そのココロがどこにあるのかなどを解説します。もちろん、日本もまったく無関係な話ではなさそうです。

いずれ日本も導入か

 T-38はトルコ空軍、ポルトガル空軍、台湾空軍、韓国空軍にも輸出されており、T-Xも、将来的には輸出される可能性が高く、その輸出候補国には日本も含まれているのではないかと筆者は思います。

Large 20181004 01
ボーイング×サーブの新型練習機にはF/A-18「ホーネット」と同じF404ターボファン・エンジンを採用、最大時速は約マッハ1(時速1300km)に達する(画像:サーブ)。

 現在の航空自衛隊の戦闘機パイロットの養成は、初等練習機の「T-7」と中等練習機の「T-4」による基本的な操縦訓練を経た後、アメリカ空軍に留学する一部の要員を除いてF-15戦闘機の複座型「F-15DJ」、またはF-2戦闘機の複座型「F-2B」で戦闘機操縦課程を終了して実戦部隊に配備されますが、新たに導入された「F-35A」戦闘機には複座型が存在せず、シミュレーターでの訓練を重ねた後に、F-35Aの実機に搭乗することになります。

 T-4は飛行安定性が高い優れた練習機ですが、1980年代に開発されたためコクピットにはアナログ計器が並んでいます。そのT-4からシミュレーターで訓練を重ねるとはいえ、近代的なグラスコクピットを備えたF-35Aに移行するのは、新人パイロットにとって容易なことではないとの見方もあります。また現在開発手法が検討されているF-2後継機も単座型のみが開発される可能性が高いと見られています。212機(試作機含む)が生産されたT-4は、まだ運用寿命を長く残している機体も多く、今すぐ新練習機が必要というわけではありませんが、航空自衛隊も将来的にはグラスコクピットを備えた近代的な新中等練習機が必要になることは間違いありません。

 航空自衛隊は草創期にアメリカから供与されたT-33練習機を除くと、中等練習機は国産の「T-1」と「T-4」を導入してきました。日本の航空産業は中等練習機の機体やエンジンを開発する能力を十分備えていますが、単なる練習機ではなく、ソフトウェアの更新だけで訓練環境の変化に最適化したり、シミュレーターと連接した訓練を行なったりといった「練習機システム」の開発を単独で行なうのは、技術面はともかく、財政面でやや荷が重いのではないかと筆者は思いますし、それゆえに今回アメリカ空軍に採用された新練習機の航空自衛隊への導入も、真剣に検討していくべきなのではないかとも思います。

【了】

この記事の画像をもっと見る(7枚)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス