【帰省と「乗りもの」】授乳にぐずり…交通機関の対応は 子連れ帰省「心のバリアフリー」という大きな課題も

「迷惑をかけてしまうのでは」との不安もある、新幹線や飛行機などの公共交通を利用した子ども連れでの移動。おむつ交換台や授乳室などが整備され、環境の改善が進んでいますが、「心のバリアフリー」という大きな課題もあるようです。

新幹線と飛行機は「おむつ替え」設備を設置

 小さい子どもを連れての帰省は何かと気を遣うもの。不特定多数の人と乗り合う公共交通の客室内では授乳やおむつ替えが難しく、また子どもが大声で泣きわめいたら周囲に迷惑をかけてしまうのではないかと、不安に思うかもしれません。

 こうした心配事に対し、公共交通機関はどのように対応しているのでしょうか。

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東海道・山陽新幹線を走るN700系(N700A)は、奇数号車の東京寄りにおむつ交換台を備えた洋式トイレがある(画像:vincentstthomas/123RF)。

 新幹線の場合、現在運転されている全ての編成におむつ交換台付きの洋式トイレや、授乳で使える多目的室があります。たとえば、子どもがどうしても泣きやまずに困ったときなども、「お気軽に車掌にご相談ください」(JR東海)とのこと。「子ども連れ専用車両」を連結した列車も、年末年始など利用者の多い時期を中心に、東海道新幹線と東北新幹線で運行しています(きっぷは旅行商品として販売される)。

 航空各社も、子ども連れの旅行に関するサービスを各種用意。新幹線と同様、おむつ交換台付きの化粧室も機内にあります。JAL(日本航空)によると、子どもが泣きやまないときの対応ルールやマニュアルはとくになく、そのときどきの状況により臨機応変に対応するので、何かあれば遠慮なく客室乗務員に声をかけてほしいとのこと。ANA(全日空)も同様で、必要に応じてギャレー(飲食物の用意、作業などをする場所)に親と赤ちゃんを案内したり、周囲にあるもので即席のおもちゃをつくって、あやしたりすることもあるそうです。

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3件のコメント

  1. 言うまでもなく 「お互いに気遣うこと」は大事だが、

    妊婦や幼い子供連れへの配慮を求める運動をしている者たちが 被害者意識の塊のようになって喚き叫ぶのではないか・度の超えた特権的措置や概念(女性専用車両的な問題)をもたらすのではという 一抹の不安を抱いてしまう。
    最近やたらめったら「妊婦・子供連れへの配慮を」とマスコミを利用して運動しているから。その動きがなんとなく 「男性嫌悪憎悪主義による女性専用車両」 との既視感を感じてしまった

    • 体罰はいけないからと、幼児に言葉で言い聞かせようとしかしない頭の悪い親が多いのも問題。
      言葉でわかる年齢じゃないだろ、もう少し頭を使えっての。

  2. 現在2歳のこどもの父親です。我が家には自家用車がないため、移動はもっぱら公共交通機関です。
    車内で泣いたりぐずり出したり大声をあげたりすることも少なくなく、そのたびに冷や汗が出、胃の縮む思いをしています。
    ただ、幸いこれまで、乗り合わせたほかのお客さんはみなさん理解のある方々ばかりで、あたたかい言葉をかけていただいております。ありがたいかぎりです。