「いずも」空母化の死角は「人」か F-35B戦闘機の艦上運用、必要増員は200名規模!

「人」がいないと「絵に描いた餅」に

 ところがいずも型は、実際はもっと少ない人数で、定員割れのまま運用しているのが現状です。このまま戦闘機を艦載した場合、万が一の有事の際においてまっとうな運用ができず、実質的な戦力は計画から大きく損なわれたものになってしまうことは避けられない、と筆者(関 賢太郎:航空軍事評論家)は考えます。

 アメリカ海軍の原子力空母では、これまで1機あたり1日2回出撃した実績がありますが、これは数日間しか実行できない数字です。なぜならば航空要員の負担が大きすぎるためであり、数週間から1か月といった長いスパンでは、1機あたり1日1回出撃が限界となっています。もともと小型であり、1日あたりの出撃数を増やすことが難しいいずも型において、人の数の問題から出撃数がさらに減じてしまっては、当初の計画は「絵に描いた餅」となりかねません。

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米海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」において整備中のF-35B。手前の整備員はアリス(ALIS)の端末を参照している(画像:アメリカ海兵隊)。

 F-35は「アリス(ALIS)」と呼ばれる人工知能が組み込まれており、機の状態を自己診断し必要な整備を指示、また部品を自動で発注する能力を持ち、省人化に配慮がなされているものの、それでも実際に何かを行うのは人間である以上、「マンパワー」はどうしても必要です。

 もちろん、陸上飛行場においても「人」が重要である本質は変わりませんが、これまでにない空母では既存の基盤を流用するには限度があり、負担が増すことは避けられません。「人」の確保はいずも型における大きな課題となるはずです。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. これだけ人が多く集まる船には独自の文化が生まれて来る筈
    軍事機密にならない範囲で発信して欲しい