「戦車の母国」イギリスになぜ「史上最悪の戦車」ができたのか 試行錯誤の証とは?

イギリスは「戦車の母国」というだけあり、目指したものは理解できても、なぜそうなってしまったのかという失敗作も多数。「大英帝国の暗黒面」とも称される、試行錯誤の歴史を紐解きます。

英国史上最悪と呼ばれた戦車、「ヴァリアント」

 それでもイギリスには、当のイギリス人自身が「最悪の戦車」と形容する車両が存在します。それがトータスと同時期に開発された「ヴァリアント」です。

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外観はオーソドックスなヴァリアント。本車のネックはエンジンと操縦席(月刊PANZER編集部撮影)。

 一見すると、上述したTOG2やトータスよりも戦車らしい形をしています。車体も全長5.4m、重量27tでそれほど大きくありません。なおかつ、重量40tの戦車と同等の重装甲を実現しました。それでは本車の何が駄目だったのでしょう。

 それはあまりにも非力なエンジンと、戦車を開発したことのないメーカーが設計を担ったことでした。

 まず、エンジンはわずか210馬力しか出せず、これにより最大速度はわずか19km/hでした。一概には比べられませんが、現代では、たとえば4tクラスのトラックのエンジンと同じくらいの出力といえるでしょうか。

 しかも外観からは分からないのですが、操縦席のレイアウトが最悪で、操作し難いうえに、操作用レバーとフットブレーキが非常に重いため、最初のテスト走行では路上を約20km走っただけで操縦手が匙を投げたほどだったのです。

 結局、開発は試作車1両のみで中止となり、現在、保管展示されているボービントン戦車博物館の案内板には「One of the worst tanks ever built(いままで作られたなかで最悪の戦車)」と紹介されているほどです。

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コメント

8件のコメント

  1. >>速度が自転車並で…

    まあ陸自も61式(だったか)開発時、普通科隊員の進出速度と同等の時速30km程度までで十分!!

    という主張をするえらい人もいたそうなので、火力と装甲が満たせれば…と考えたのかもしれません。

  2. イギリスの軍事開発はよく「変態」と称される。まー軍オタ限定の話だが。

    戦車だけじゃないので第2弾第3弾もやっとくれ。調べりゃいくらでも出てくるから。

    • ははあ。

      岡部ださく先生の著作ですな。

  3. イギリスを共和制にしたクロムウェルを戦車の名前にするってどうなの?

  4. そんなものはガラクタに過ぎん。現代の機械産業の制空権は安来の十神山にある。古事記を読めるようになりたまえ。そして特殊鋼の結晶の秘密を知ることだ。大同少尉には口を酸っぱくして言っているのだがね。なに、私と戦うつもりか。素晴らしい。見せてあげようラピュタの雷を。

  5. まだ大同の技術士が庄原の比婆山が古事記の比婆山と言い張っておる。伯耆と出雲の堺の比婆山は島根県安来市伯太町にある比婆山であることは分かり切ったこと。古事記を読めるようになりたまえ。

  6. 我が国、電気製鋼の発祥の地ですね。

  7. そうかマルテンサイトと関連が深いので刃物まつりやるんですね。

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