東京23区の「閑散駅」5選 利用者が少ないのにはワケがある? 1位の駅はいま激変!
新宿や羽田空港から近い所にも閑散駅が
【第5位】南新宿駅:1日平均乗車人員1649人(小田急小田原線)
1日平均173万人が乗車する世界最大のターミナル駅、新宿。そこからわずか700mほど離れた場所に、都心の“秘境駅”こと小田急線の南新宿駅があります。駅の改札はひとつだけで、駅前のメインストリートも幅2m半ほどしかない一方通行の道。駅周辺の目ぼしい施設はコンビニエンスストアが1軒あるのみで、ほかは空き地を利用したコインパーキングが目立ちます。遠くには高層ビルも見えますが、そこから歩いてくる人の数はわずか。「ここは本当に新宿からひと駅の場所なのか」という感覚に陥ります。
ラッシュ時でも、1時間に片方で各駅停車だけが7本ほどしか停まりません。
【第2位】整備場駅:1日平均乗車人員1011人(東京モノレール羽田空港線)
都心から一気に、神奈川県境近くの大田区羽田空港一丁目にある東京モノレールの整備場駅へとやって来ました。駅を出てまず目に入るのが平屋の廃墟です。整備場区域に入ろうとする車両の監視小屋と思われますが、いまは使われておらず、ガラスが割れ、錆びています。
ほかにも駅周辺には航空会社の建物が建ち並んでいるものの、老朽化している印象も否めません。というのも、その中枢は3駅隣の新整備場駅に移っているからです。かつてはこの整備場駅の隣の羽田駅(移転し現在は天空橋駅)に空港の旅客ターミナルが直結していましたが、1993(平成5)年、ターミナルが沖合に移り、整備拠点もあわせて移った経緯があります。
整備場駅の1日平均乗車人員は1011人で、23区閑散駅ランキングでは2位。新整備場駅の1日平均乗車人員は1775人で、6位です。
小田急線南新宿駅ですが、JR代々木駅からそう遠くない位置にあるため、小田急線から山手線内回りや中央・総武線秋葉原方面への乗り換えに利用していたことがあります。小田急線の各停は新宿駅地下ホームに到着しますが、通勤時のJRへの乗換は混雑がひどく時間もかかります。南新宿駅から代々木駅まで普通に歩いても、新宿乗換の場合と同じ電車に乗ることができました。