東京23区の「閑散駅」5選 利用者が少ないのにはワケがある? 1位の駅はいま激変!

2016年度の利用最少駅はその後、激変!

【第1位】市場前駅:1日平均乗車人員781人(ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線)

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市場前駅(2019年3月、河嶌太郎撮影)。
2018年9月に開場した豊洲市場(2019年3月、河嶌太郎撮影)。
市場前駅改札付近。外国人の利用者も多い(2019年3月、河嶌太郎撮影)。

 さて、東京23区閑散駅ランキングの1位に輝いたのが、江東区豊洲にある、ゆりかもめの市場前駅です。1日平均乗車人員も、2位の整備場駅より200人以上少ない781人。整備場駅ですら“廃墟感”があったので、いったいどんなところなのかと胸を高鳴らせながらゆりかもめに乗り換えます。しかし、いざ市場前駅に着くと、大勢の人が降りていくではありませんか。

 理由はほかでもない、2018年9月に開場した豊洲市場によるものです。駅名の「市場前」というのもこれを見込んで2006(平成18)年に付けられたものですが、開業13年目にしてついに実態が伴った格好です。改札は人がひっきりなしに行き交っています。外国人も少なくありません。手旗を持った添乗員の姿もあり、新しい一大観光地に様変わりしていることがうかがえます。

 2016年度の統計では、この市場前駅が23区閑散駅の1位になりましたが、2018年度の統計以降、閑散駅ランキングに異変が起こることは間違いないでしょう。整備場前駅が1位に繰り上がりそうです。

 なお、ゆりかもめの駅には閑散駅が多く、トップ10には3位に日の出駅(1121人)、4位に船の科学館駅(現・東京国際クルーズターミナル駅、1622人)、7位に有明テニスの森(1816人)、10位に新豊洲駅(2060人)がランクインしています。

【了】

【表】東京23区閑散駅ランキング

Writer: 河嶌太郎(ジャーナリスト)

1984年生まれ。千葉県市川市出身。『週刊朝日』『AERA』などの雑誌のほか、「Yahoo!ニュース個人」「AERA dot.」「DANRO」「ITmedia」などのウェブで執筆。アニメを用いた地域振興からゲーム、IT、鉄道など幅広い分野を扱う。国内の鉄道路線の乗り潰しが趣味だが、災害による不通路線を残したまま数年が経過中。

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1件のコメント

  1. 小田急線南新宿駅ですが、JR代々木駅からそう遠くない位置にあるため、小田急線から山手線内回りや中央・総武線秋葉原方面への乗り換えに利用していたことがあります。小田急線の各停は新宿駅地下ホームに到着しますが、通勤時のJRへの乗換は混雑がひどく時間もかかります。南新宿駅から代々木駅まで普通に歩いても、新宿乗換の場合と同じ電車に乗ることができました。