赤字鉄道部門 紀州鉄道なぜ存続させるか?ホテルリゾートで知られる企業 社長に聞いた

和歌山県御坊市を走る紀州鉄道は全長2.7kmのローカル私鉄。鉄道事業は赤字で、リゾートビジネスが収益の柱です。社長は「鉄道」が持つネームバリューと約100年の歴史が、「観光」の面で他事業に好影響をもたらしていると話します。

鉄道と観光の橋渡し イベント開催やグッズ販売で

齋藤鉄道部長「紀州鉄道は知名度が低かったんです。でも、SNSで発信し、自社イベントを開催するようになってから、いろいろなイベントにお声がけをいただくようになりました。運輸収入だけではなく、グッズですとか、ビジネスになる要素がいろいろあると気づいたところです」

中川社長「紀州鉄道がリゾート事業として大きくなったために、逆に鉄道事業をしっかりやっているという認知度が低かったようです。しかし最近は、鉄道商材の売り込み先として認知されるようになりました。最近の事例ですとWi-Fiソリューション企業とアライアンス契約をしました。当社は交通事業会社とリゾート事業関連会社と、両方のつながりがありますから、通信環境による地方創生、地域活性化のお手伝いができます」

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紀州鉄道が製作しているグッズのひとつ、列車の写真が入ったカレンダー(2019年11月、大藤碩哉撮影)。

杉山「鉄道業界と観光業界のふたつのネットワークのゲートウェイになるわけですね。鉄道そのものは今後どうなっていきますか」

齋藤鉄道部長「鉄道趣味が多様化していますから、イベントやオリジナルキャラクターグッズの販売など、伸び代があると思っています。鉄道の現場は少ない人数で回していますけれど、彼らのアイデアを実現して盛り上げていけるように、本部はバックアップします。そのうえで、御坊市の交通機関として必要とされている。その役割もしっかり果たしていくと思います」

【写真】紀州鉄道の現終点から先 廃線区間の様子

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