東海道・山陽新幹線 車内設備はどうなっている? コンセント Wi-Fi トイレ 特大荷物

電源コンセントに続き、Wi-Fiが当たり前になる

 こうした山陽新幹線ならではのサービスは、「ひかりレールスター」としてデビューした700系7000番台を受け継いだものです。これらの車両は8両編成のため、東海道新幹線で営業することはありませんが、山陽新幹線に乗る際は積極的に利用してみるのもよいでしょう。

 座席以外に目を向けてみると、乗客から最近とくに喜ばれている設備が電源コンセントです。700系は当初ありませんでしたが、2000(平成12)年に登場した山陽新幹線専用の7000番台「ひかりレールスター」で、各車両のデッキ仕切り壁に電源コンセントと大型テーブルを設置。翌年からは、東海道新幹線に直通する16両編成にも導入されました。この時は1両あたりわずか10か所のみの設置で、しかも仕切り壁にあったため、進行方向後ろ側のコンセントは使いづらい状態でしたが、N700系では普通車の各列側窓下やグリーン車の全席に設置され、利用できる人数が大幅に増えました。

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車内に掲出する「Shinkansen Free Wi-Fi」ステッカーのイメージ(画像:JR西日本)。

 そして、2020年7月に営業を開始する新型新幹線車両「N700S」では、ついに普通車も全席で電源コンセントが使えるようになります。新幹線での移動中に、スマートフォンやパソコンを使う人は多く、そうした人たちには力強い“味方”となることでしょう。

 電源コンセントに続いて人気の設備が、無料Wi-Fiサービスです。これまでにも、携帯電話キャリア各社の有料Wi-Fiサービスは提供されていましたが、2018年夏からは乗客の誰もが使えるサービスがスタート。スマホなどの設定で「Shinkansen_Free_Wi-Fi」を選択し、メールアドレスまたはTwitter・FacebookなどのSNSアカウントを登録することで、使えるようになります。現在、Wi-Fiを提供するための機器を各車両に設置する工事はほぼ完了し、ほとんどの列車で利用が可能です。

【写真】N700Sではひじ掛けにコンセント

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