高速道路「渋滞ワーストランキング」変化 ネットワーク完成で急降下/急浮上の区間も

渋滞がかなり悪化している外環道

 その一方で近年、大幅に渋滞が悪化しているのが、今回5位にランクインした外環道内回りの外環三郷西IC~草加IC間です。この区間、2017年版では172位でしたが、2018年版では11位に、そして今回、5位まで浮上しました。

 8位の近畿道(下り)摂津北IC~吹田JCT・IC間も、同様にこの3年間で23位、10位、8位と変動していますが、外環道は内回りの草加IC~川口東IC間も21位(前年42位)、外回りの草加IC~外環三郷西IC間も28位(前年36位)にランクインするなど、急激に交通状況の悪化している様子が見て取れます。

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外環道の千葉区間開通後、埼玉区間、とりわけ川口JCT~三郷JCT間で渋滞回数が増加している(画像:NEXCO東日本)。

 外環道は2018年6月に千葉区間(三郷南IC~高谷JCT)が開通して以降、外環道の内側に位置する首都高では交通量が減少したものの、既存の埼玉区間、とりわけ川口JCT~三郷JCT間で交通量が増加しました。同区間では、千葉区間開通後の3か月間と前年同期を比較して、渋滞回数が外回りで43回から289回、内回りでは34回から538回に激増しているのです。加えて外環道に並行する国道298号でも混雑が激しくなっています。

 同様に、千葉県の京葉道路、東関東道および一般道の国道357号(湾岸道路)でも、外環道の千葉区間が開通して以降、交通量が増加しています。これを受けて2020年現在、埼玉県では首都高埼玉新都心線を東北道まで延伸させることや、千葉県でも湾岸地区における新たな高規格道路の計画など、それぞれ「東西を結ぶ軸」に対しての効果的な対策が検討されています。

【了】

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