東名を「箱根ターンパイクで迂回」アリなのか 遠回りかつ有料 NEXCOが推すワケ
わざわざ東名の迂回ルートに設定するにはワケがある
厚木IC~(新東名)長泉沼津IC間を東名経由で通行した場合、距離は67km、所要時間は45分、料金は普通車(以下同)で1960円です。
同区間を小田原厚木道路~箱根新道~国道1号~伊豆縦貫道で迂回した場合、距離は約90km、所要時間は約100分、料金は740円(厚木IC~箱根口IC)になります。箱根新道を箱根ターンパイクで迂回した場合はさらに長くなり、かつターンパイクの所定の料金(箱根小田原本線730円、伊豆箱根連絡線150円)が加わります。
NEXCO中日本東京支社によると、東名リニューアル工事にともなって箱根ターンパイク経由のルートについて迂回キャンペーンを行うのは、今回が初めてだそう。というのも、2019年のリニューアル工事期間中、台風19号(令和元年東日本台風)による道路被災などの影響で、迂回路周辺に混雑が生じたためだといいます。
東名リニューアル工事による周辺の観光道路への負担軽減や、災害時に迂回路として複数ルートを設定して冗長性を確保することなどの理由により、別途、迂回路を設定したとのこと。ちなみに今回は、中央道から東富士五湖道路を経由するルートも、東名リニューアル工事の迂回路として設定されています。
東名の迂回路としての箱根経由、さらにその迂回路として設定された箱根ターンパイクですが、箱根ターンパイク株式会社によると2020年10月現在、「土日などは箱根新道が渋滞することもあり、当社の道路へ迂回する方もけっこう見られます」ということです。
箱根ターンパイクには、箱根や伊豆の山々を見下ろせる展望台などもいくつか設置されています。箱根迂回ルートが「東名をそのまま行くよりも安い」と思えば、箱根新道が渋滞した際など、追加料金を払ってこちらに迂回するのもよいかもしれません。
【了】
厚木~長泉沼津だけ走行の場合の料金は上記の通りですが、
一定以上の長距離の途中で迂回する場合の料金は、
長距離逓減が効かなくなり、料金調整で同額(料金調整がなければ割高)になります。
上記料金調整の対象に、箱根ターンパイクが入っていないようなので
このキャンペーンは、同道路通行料の持ち出し分に対してのものではないでしょうか?
東名迂回路としては オススメしない です。
理由はいくつかありますが、まずは標高差が厳しいことです。
海抜10m程の小田原市早川から海抜約1000mの大観山まで14kmで駆け上がる(登坂区間はそれより短いのでさらに急坂)山岳道路。かつバイクや自動車愛好家も多く、流れも速めで不馴れなドライバーには難易度が高目です。
さらに、サミットが東名、国道246号は450m、箱根峠で850mで大観山は1000m。商用車には不向きかと思います。
また推奨ルートは静岡県側は国道1号線に戻りますが、結局箱根新道と交わるルートです。
ならば、圏央道から静岡県中西部へは中央道河口湖から国道139号富士宮道路へ回し、静岡県東部には東富士五湖道路から御殿場IC、足柄SICで東名から新東名、もしくは箱根新道へ、そして中伊豆方面には箱根新道もしくはターンパイクと分散させたいところです。
ただ私は平日中伊豆方面に行くなら真鶴道路から熱函道路、伊豆中央道に乗り継いだ方が曲線勾配が緩く乗り心地が良いと思います。
もちろん休日で箱根山中や真鶴道路渋滞の迂回路として伊豆スカイライン~箱根ターンパイクは強い味方ですが、車に弱い方が同乗するときは要注意です。
新東名秦野〜新御殿場が開通していたらこんなことにはならなかったが延期の延期で…