ガソリン価格がビミョーに下がり続けているワケ もっと下がっていい? 旅行に追い風か

卸値は大きくダウン しかし販売価格は…

 原油価格が下落した背景には、世界における新型コロナの感染再拡大があります。

 石油情報センターによると、原油価格は9月半ばに1リットルあたり3円から4円ほど下がり、日本の石油元売り各社も、9月を通じて卸値をトータルで4円下げているとのこと。にもかかわらず、末端であるガソリンスタンドでの販売価格の下げ幅は6週間で1.9円です。

「地域によってガソリン価格が上がったり下がったりしており、弱含みといった印象です。今週(10月26日~)も12県では価格が上がっています」(石油情報センター)

 3月から5月にかけて新型コロナの影響でガソリン価格が大きく下落していた頃は、特に北海道や東北などの下落幅が大きく、地域による価格差も拡大しました。下がったところほど、その後は価格の上昇幅も大きい傾向があったものの、現在は地域差が縮まってきているといいます。

「地域のガソリン価格はそれぞれの市場環境に左右され、安売り店があれば下がりますが、一方で卸値の下げに追随しない動きも見られます」(石油情報センター)

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ガソリンスタンドのイメージ(画像:photolibrary)。

 今後はどうなるのでしょうか。石油情報センターによると、欧米などでの感染再拡大により、世界市場では需要の先細りが予測されているといいます。また株価が暴落したことを受け、10月28日(水)には、日本の石油元売り各社もガソリンの卸値を一気に1円下げたとのこと。

 ただ来週(11月2日調査)のガソリン販売価格はやはり、「小幅な値下がり」が予測されるとのことです。

【了】

【10月最新版】ガソリン安い県どこ? 都道府県別の販売価格ランキング

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コメント

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1件のコメント

  1. 軽油が100円割れば安いと言えるかもね。