タイヤ空気圧「多めに入れときましたんでー」OK? 空気圧“過多”の影響とは

タイヤ接地面の真ん中ばかりが摩耗する

 タイヤの空気圧過多の影響について、JATMAに聞きました。

――タイヤの空気圧が多すぎる場合、どのような影響がありますか?

 極端にいえば、ですが、タイヤが緊張状態にあるため、傷を受けやすくなるといえます。また、トレッド(接地面)の真ん中部分が接地するようになり、真ん中のみ摩耗が進むほか、乗り心地にも影響します。ただ、多く入れたとしても、タイヤが破裂するわけではありません。

――空気圧過多の影響は、体感できるものでしょうか?

 それは難しいかもしれません。タイヤは、それ自体の指定空気圧も製品ごとに決まっており、それに車両の重量や乗り心地を加味して、車種ごとの指定空気圧を自動車メーカーが設定しています。車種により足回りの堅さ、柔らかさもありますし、扁平のタイヤはもともと堅めに設定されていますから、乗り心地の良し悪しは一概には判断できないでしょう。

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 つまり車種ごとの適正空気圧は、そのクルマにとって乗り心地を含めた「ベストバランス」の数値なのだそう。外部の人が一概には乗り心地を判断しづらいものの、同じクルマを乗り慣れた人にとっては、やはり「空気圧が高すぎると乗り心地が悪くなるのがわかる」という声も聞かれました。

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運転席で空気圧不足を警告してくれる車種も(画像:写真AC)。

 JATMAでは、指定の空気圧から「20kPaまでの範囲で」多めに入れることを推奨しているそうです。とはいえ、これより多めにしても、空気を抜く必要はないとこと。クルマを走らせた直後のタイヤが温まった状態では空気が膨張しているため、安易に抜くと冷寒時に不足状態になる恐れがあるといいます。

 空気圧過多よりも、不足の方が弊害はずっと大きい--JATMAはこう話します。「指定空気圧は、昔より総じて高めになっていますので、よく確認して数値に見合った量を入れてほしい」とのことでした。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. 50以下の扁平タイヤだと乗り心地重視でギリギリの線狙う空気圧だからほぼショルダー部の摩耗が早くセンター付近はそうでもない事が多い。
    減り始めてから高めの空気圧にしてもセンター部が減る様にはならない。
    マメにチェックしていないと均等な摩耗にはならない。
    そして減りを抑えたとしても劣化したり硬化したら残ミゾ多くても使えない。

  2. 結局何が言いたいかわかりません‼️

    デメリットしかピックアップしてないのでは、メリットとデメリットをしっかりつたえるべきだと思います☝️

    これでは空気圧不足が助長されかねないと思います❗

  3. そもそも走った後では元々指定通りはいっていたとしても、熱で空気圧は高くなる。

    つまり、クールダウンしてない状態で、スタンドで高めに入れるのは間違いではない。

    指定通りにすると、冷えたとき指定以下になる。
    よりはどっちか言うと高めの方がタイヤには良いと思う。
    入れすぎはあかんよ。