SNS時代に注目「映える廃線」3選 渓谷 竹林 100年前のトンネル… 歩いて実感 鉄道の記憶

竹林と廃線のフォトジェニックな景観

 鳥取県の廃線跡をトレッキングするツアーは、竹林と廃線が融合されたフォトジェニックな景観としても知られています。

旧国鉄 倉吉線

 倉吉線は1912(明治45)年、上井駅(現・倉吉駅〈鳥取県倉吉市〉)と市街地にあった旧倉吉駅(後の打吹駅〈同〉)を結ぶ倉吉軽便線として開業したのが始まりです。しかし時代が下るにつれ、バスやマイカーの普及などで利用者が低迷、1985(昭和60)年に全線が廃線になりました。

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打吹駅の跡地にある「倉吉線 鉄道記念館」(乗りものニュース編集部撮影)。

 廃線後も一部区間でレールや駅ホーム、トンネルが残され、それらが「廃線跡トレッキングコース」として再整備、ガイド付きのトレッキングツアーが開催されています。レールの上を歩きながら大山や蒜山三座を背景に広がる農村を抜け、通常は閉鎖されている「山守トンネル」をたどれます。

 途中には、竹林を抜けるエリアがあり、その中をレールが延びる風景が「SNS映えする」などと現代ならではの注目を集めています。もともとツアーは2007(平成19)年、団体客を対象にスタートしましたが、2015(平成27)年からは個人でも参加できる「オープンデー」を年に1度開催。その後SNSブームもあって個人で訪れる人が増加したため、2021年現在は毎月の定期開催となっています。

【レール間から竹がニョキッ!】「映える廃線」旧倉吉線

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