外環道の本線トンネル工事再開へ 関越側から再始動 陥没の東名側は未定

再始動するシールドマシンは4基のうち1基

 まず再始動するのは、大泉側(関越側)のNEXCO東日本のシールドマシン、愛称「グリルド」です。大泉JCTの発進立坑から約500m掘り進んだところで止まっています。

 この地上は、大泉JCTから約1.2km続く事業用地内(現地で柵により囲われた範囲)です。掘進再開後は、土の締め固まりを防ぐ添加剤の使用や、土の過剰な取り込みを防ぐといった再発防止策の効果を、残り700mの事業用地内で検証するといいます。

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大泉側の事業用地。この範囲内でシールドマシンが再始動する(乗りものニュース編集部撮影)。

 一方、NEXCO中日本の大泉側シールドマシン「カラッキィー」は東日本よりも掘り進んだところで止まっており、大泉JCTから約1.2kmの事業用地終端部まで来ています。同社によると、こちらはすぐには再開しないとのこと。事業用地を出る範囲の掘進となるため、再開する際には改めて住民説明会を開催するということです。

 一方、東名側のシールドマシン2基の再開は見通せません。NEXCO東日本の小畠社長は、「陥没事故などの補償・補修プロセスにあり、工事のスケジュールを考える段階ではありません」「信頼の回復に誠心誠意取り組みます」と話しました。

【了】

【シールドマシンはいまどこに?】外環道の現状を画像で見る

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