「準特急」だけじゃない 消える種別・行先7選 2022年3月首都圏ダイヤ改正
東京直通列車が廃止される八高線
続いて、中央線(中央快速線)では八高線と直通する列車が廃止され、高麗川行きと箱根ケ崎行きがなくなり、八高線からは東京行きの列車が消滅します。
この列車は八高線の八王子~高麗川間が電化開業した際に設定されたもので、1996(平成8)年3月から運転され、後に箱根ケ崎行きも追加されました。
高麗川行きは土休日も運転されていますが、箱根ケ崎行きは平日のみの運転です。いずれの列車も五日市線直通の武蔵五日市行きを連結し、立川までは中央線、立川から青梅線を走行して、拝島で八高線直通列車(高麗川行き・箱根ケ崎行き)と五日市線直通列車を切り離し、八高線と五日市線に分かれていきます。この関連で、立川では八高線直通の箱根ケ崎行きが青梅線の列車として案内されているのが面白いところです。
八高線からの東京行きは逆のルートで運転され、こちらも武蔵五日市発の五日市線直通列車と拝島で連結しています。八高線の列車は4両編成で運転されている一方、五日市線内の列車は4両編成と6両編成が運転されています。中央線は10両編成で揃っているので、両者の直通列車を連結して10両編成とするのがちょうど良いのかもしれません。
この八高線・五日市線直通列車は、拝島では五日市線の列車が発着する1番線で連結・切り離し作業を行っています。そのため八高線直通列車の高麗川行きや箱根ケ崎行きは、青梅線から拝島駅1番線に入った後、青梅線を跨いで八高線の線路に入るという、ちょっと変わったルートを走行するのが特徴です。
中央線からの八高線直通列車の廃止により、中央線のE233系0番台による八高線乗り入れが終了。これにより、八高線からは液晶式(LCD式)の車内案内表示器を備えた車両が消え、八高線内の停車駅を画面で表示する車両はなくなってしまいます。また、高麗川では中央線E233系0番台と八高線の気動車のキハ110系が並ぶ姿も見られましたが、こちらも見納めとなります。なお、ダイヤ改正後も八高線内の高麗川行きや箱根ケ崎行きは引き続き設定される見込みです。
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