太平洋戦争の岐路「ミッドウェー海戦」80年 負け確定だった日本艦隊 敗因は1週間前から
筑摩1号機が仮に米艦隊見つけても意味ない理由
「ミッドウェー海戦の敗戦は、タイムスケジュールで決まった」と筆者は考えます。なぜなら、日本側の索敵が仮に成功していたとしても、状況証拠を積み上げると勝てないと考えられるからです
では、索敵を重視したら勝てたのでしょうか。アメリカ艦隊の近くを通りつつ、雲の上を飛んで見逃したといわれるのは、重巡洋艦「筑摩」から発艦した水上偵察機「筑摩1号機」です。ただ、同機がアメリカ空母「エンタープライズ」と同「ホーネット」を中心とした第16任務部隊を発見できても、それは6月4日午前3時20分(以下日本時間。日本時間は東京時間なので、それを当てはめると日の出は午前2時、日没は16時)前後です。
イフとして「索敵機を多数出せば」を実行しても、大きなロスもなく敵艦隊上空に到達した「筑摩1号機」と敵発見時刻は変わらないでしょうから、午前3時20分前後が、日本側にとって最短の発見可能時間になります。
南雲艦隊がアメリカ艦隊に勝利するには、同日午前1時30分からミッドウェー島のアメリカ軍基地に向けて日本空母から発進した第1次攻撃隊が、基地ではなく艦隊に向かう必要がありますが、午前3時20分にアメリカ艦隊を史実より早期発見できても、肝心の第1次攻撃隊はミッドウェー島基地への空襲中です。
なお、午前3時20分に「筑摩1号機」より得た通信を暗号解読し、格納庫内の艦載機を飛行甲板に整列・発進させるには最低40分程度かかります。したがって、南雲艦隊からの攻撃隊発進は最短で午前4時過ぎです。ただ、これも午前4時5分から基地航空隊の空襲が始まるので、攻撃隊が発進できるかわかりません。
一方、アメリカ側は、同日午前2時15分に、カタリナ飛行艇が「利根4号機」を発見して、近くに南雲艦隊がいることを察知。それから15分後の午前2時30分に南雲艦隊は発見されています。史実の敵艦隊発見時刻は午前4時28分ですが、これを「筑摩1号機が見つけていたら」で午前3時20分に繰り上げても、先制発見されることは変わらないのです。
ゴリ押しで勝てるのに策士策に溺れるの典型ってのは痛いよね
戦前に想定してたフィリピン沖海戦のアメリカ側そのままなんだから分散が、悪手なのはわかりそうなもんなんだが‥
果たして、この記事のように、米艦隊を壊滅させ、ミッドウェー攻略に成功したとしても、この島を占領維持するためには、多くの補給物資を海上輸送する必要がありました。当時の日本にそんな補給力があったのでしょうか?仮に、やれたとしても、この島に向かう多くの輸送船団が、アメリカ潜水艦隊の雷撃の前に、沈められてしまったのではないのでしょうか?自分には、山本五十六の構想通りに、アメリカ機動部隊を壊滅させたとしても、この島の維持や、ましてやハワイ諸島の軍事的攻略など、全くの絵空事にしか思えません。
「機体の」誘爆が主原因ではないでしょ。給油ホースや魚雷などの危険物がある程度安全な庫内から引き出した状態で空襲を受けたから被害が拡大した。たしか船体機能には大きな問題なかったものの火災が手をつけられ無くなったから放棄に至ったはず。だから、発進できていれば危険物が減って…という意味での運命の5分間なんじゃないの?その他は理解できるし同意もするけど。
当たり前すぎて草、基本的に先に敵空母を発見して艦載機を発艦させて空母を撃沈させて制空権を取るのが基本。制空権を取った時点で勝ちだし先に敵空母を発見した側が勝つ確率は非常に高いからこの記事は当たり前のことを記事にしただけ。
本当の事言っちゃってごめんねw
まさに当時の日本海軍でも分かってることを書かれているんですね。草鹿参謀長が「さすがに愕然とした」と言ってることからわかるように、空母が出てきた時点で旗色がかなり悪いということは知っていたわけです。最初から出てくることが分かっていたら作戦自体変わっていたのは当然です。珊瑚海海戦で2隻沈めたと思っていたこと、空母はニューギニア方面にいるという欺瞞情報を貰っていたことが判断の原因です。
ダッチハーバーはむしろハワイ方面から進撃する意図を欺瞞する動きなのでまぁ仕方ないかと。
8隻対3隻というのは仮定としていただけないですね。4隻でも当時出せる精一杯だったわけで、8隻もあれば史実通りの展開でも完敗してないでしょうから。
南雲艦隊の戦術上の誤りは利根4号機が誤った位置情報を知らせたことだけだと思います。それ以外は当時の空母運用の未熟さ(防御力)、技術的な限界(レーダー、暗号被解読)、そして作戦に起因するものでしょう。南雲さん悪者扱いされること多くて可愛そう。