太平洋戦争の岐路「ミッドウェー海戦」80年 負け確定だった日本艦隊 敗因は1週間前から

1942年6月に行われた日米の艦隊戦「ミッドウェー海戦」。艦船数こそ日本側が圧倒していたものの、索敵の不備などから日本側が大敗しました。「こうすれば勝てた」と言われることの多い海戦ですが、勝利の道筋はあったのか見てみます。

ミッドウェー海戦で勝つには

 日本側の「ミッドウェー基地を空襲しない限り、敵艦隊は出てこない」前提を崩す情報は3つありました。しかし、旧日本海軍はどれも見逃していたのです。それは海戦当日ではありません。

 史実では、5月30日にミッドウェー島攻略部隊を乗せた日本輸送船団の至近に張り付いていたアメリカ潜水艦が、ミッドウェー基地に緊急電を送信しています。この信号を日本側も傍受していたのですが、なぜか無視しています。

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ミッドウェー海戦時、1942年6月4日のアメリカ空母「ホーネット」の様子。甲板上にはF4F「ワイルドキャット」戦闘機や「ドーントレス」急降下爆撃機が並んでいる(画像:アメリカ海軍)。

 加えて6月3日午後には、南雲艦隊から離れた戦艦「大和」に乗る連合艦隊司令部の敵信班が「ミッドウェー島付近で敵空母らしい呼び出し符号を傍受」したのにもかかわらず、これまた無視しています。

 また、空母を含む旧日本海軍の角田艦隊は、6月3日23時よりアラスカ州アリューシャン列島にある港町ダッチハーバーを空襲しています。これも「真珠湾から迎撃のために空母部隊を出撃させる」可能性がある攻撃ですが、何も対策していません。

 そのうえで6月4日午前6時に、ミッドウェー島の攻略船団は、アメリカ海軍の「カタリナ」飛行艇に発見され、同日13時よりB-17大型爆撃機による空襲を受けています。船団が発見されたのは南雲艦隊が第1次攻撃隊を出す5日午前1時30分の19時間半も前のことですから、南雲艦隊としては、日本艦隊がミッドウェー島に迫ったのを、アメリカ側に察知されたと考えるべきだったのですが、何もしていません。

【満身創痍】白煙上げる日米の軍艦ほか

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コメント

5件のコメント

  1. ゴリ押しで勝てるのに策士策に溺れるの典型ってのは痛いよね

    戦前に想定してたフィリピン沖海戦のアメリカ側そのままなんだから分散が、悪手なのはわかりそうなもんなんだが‥

  2. 果たして、この記事のように、米艦隊を壊滅させ、ミッドウェー攻略に成功したとしても、この島を占領維持するためには、多くの補給物資を海上輸送する必要がありました。当時の日本にそんな補給力があったのでしょうか?仮に、やれたとしても、この島に向かう多くの輸送船団が、アメリカ潜水艦隊の雷撃の前に、沈められてしまったのではないのでしょうか?自分には、山本五十六の構想通りに、アメリカ機動部隊を壊滅させたとしても、この島の維持や、ましてやハワイ諸島の軍事的攻略など、全くの絵空事にしか思えません。

  3. 「機体の」誘爆が主原因ではないでしょ。給油ホースや魚雷などの危険物がある程度安全な庫内から引き出した状態で空襲を受けたから被害が拡大した。たしか船体機能には大きな問題なかったものの火災が手をつけられ無くなったから放棄に至ったはず。だから、発進できていれば危険物が減って…という意味での運命の5分間なんじゃないの?その他は理解できるし同意もするけど。

  4. 当たり前すぎて草、基本的に先に敵空母を発見して艦載機を発艦させて空母を撃沈させて制空権を取るのが基本。制空権を取った時点で勝ちだし先に敵空母を発見した側が勝つ確率は非常に高いからこの記事は当たり前のことを記事にしただけ。

    本当の事言っちゃってごめんねw

  5. まさに当時の日本海軍でも分かってることを書かれているんですね。草鹿参謀長が「さすがに愕然とした」と言ってることからわかるように、空母が出てきた時点で旗色がかなり悪いということは知っていたわけです。最初から出てくることが分かっていたら作戦自体変わっていたのは当然です。珊瑚海海戦で2隻沈めたと思っていたこと、空母はニューギニア方面にいるという欺瞞情報を貰っていたことが判断の原因です。

    ダッチハーバーはむしろハワイ方面から進撃する意図を欺瞞する動きなのでまぁ仕方ないかと。

    8隻対3隻というのは仮定としていただけないですね。4隻でも当時出せる精一杯だったわけで、8隻もあれば史実通りの展開でも完敗してないでしょうから。

    南雲艦隊の戦術上の誤りは利根4号機が誤った位置情報を知らせたことだけだと思います。それ以外は当時の空母運用の未熟さ(防御力)、技術的な限界(レーダー、暗号被解読)、そして作戦に起因するものでしょう。南雲さん悪者扱いされること多くて可愛そう。

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