移動需要高かった東京⇔仙台 東北新幹線開業前、在来線ではどのくらいかかったのか

50年前、上野発 常磐線回り「普通」仙台行きがあった

 上野8:00発の特急「ひばり」は福島11:23着、仙台12:35着。上野9:35発の急行「まつしま」は福島13:29着、仙台14:45着です。「まつしま」は途中、「ひばり」が通過する赤羽や白河などにも停車します。

 上野~盛岡間を走った特急「やまびこ」は、上野14:01発、仙台18:30着。ちなみに盛岡着は21時ちょうどです。上野~青森間を走った寝台特急「はくつる」は上野を19時ちょうどに発ち、仙台には翌日の午前0時23分に到着。青森着は午前6時30分でした。

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JR東北本線の特急「ひばり」のイメージ(乗りものニュース編集部撮影)。

 常磐線を回るルートも見てみます。全線を走破する普通列車(北千住や柏などは通過)は、約9時間かけて仙台に到着。上野~弘前間などを走った急行「みちのく」は、上野7:40発、仙台13:13着。弘前着は20:15でした。青森行きの特急「はつかり」なら上野13:15発、仙台18:05着。青森には日付が変わる直前の23時39分に着きました。

 ルートや種別によっては、移動だけで一苦労だった道のりでしたが、その後東北新幹線は1985(昭和60)年3月14日に上野駅まで、1991(平成3)年6月20日に東京駅までそれぞれ延伸し、速度向上も相まって開業から40年が経過した現在は、東京~仙台間を約1時間半で走ります(速達列車「はやぶさ」利用)。

 ちなみに鉄道以外にも、かつては羽田空港~仙台空港間で定期航空便が運航されていました。しかし東北新幹線の開業により利用者は落ち込み、新幹線が上野駅まで延伸した年に廃止されています。

【了】

※一部修正しました(6月23日17時50分)。

【写真】上野発“秋田まわり”青森行き 往年の急行「津軽」

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コメント

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2件のコメント

  1. 冒頭のやまびこの運転区間は上野(または大宮)〜盛岡ではありませんか?

    • ご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

      何卒よろしくお願い申し上げます。