「高感度すぎる」のも課題? 東急の自動運転バスに乗った 高齢化する坂の街を変えられるか

GPSは使っていない

 左手に小学校が見えます。すると不意に、モビリティがグッとスピードを落としました。歩道の歩行者を察知し減速したのです。横断歩道はありませんが、自車に接近したことを察知したようでした。東急の担当者によると「舞ってきた落ち葉さえ察知する感度」だそう。「安全に越したことはありませんが、安定走行性や乗り心地なども考慮すると、どこまで感度を高めるかについては検証の余地がありそうです」と話しました。

 3か所目の信号交差点を左折すると、長い直線区間に入ります。途中にバス停があり、モビリティはしっかりとバスベイへ入って停車しました。発進の際も周囲の状況、特に後続車の有無をしっかり確認したのち、本線へと戻りました。

 4か所目の信号交差点を左折し、出発地点まで戻ってきたところで実験は終了。ちなみに途中、バス停での停車も含め6回ウィンカーを出す場面がありましたが、それも自動で行われました。

 モビリティは、事前にインプットされたルートに沿って走行しましたが、走行中も0.1秒に1回、進行方向や速度から自車の走行ルートの位置合わせを行っています。これは搭載するレーダーで周囲の建物や障害物を認識し、生成された高精度三次元地図データを元に自己位置推定を行うというもの。GPSは利用していないそうです。

 自動運転モビリティを通じて、東急バスと東急は「新たな課題を抱える地域を自動運転で解決したい」といいます。すすき野エリアが抱える2つの課題です。

 先述の通り付近は坂道が多く、また住人が高齢化しています。自宅から300m離れたコンビニまで行くといった「ちょっとの移動」であれハードルが高くなる中において、その手助けをしたいといいます。「移動というものに関して、これまで以上のきめ細やかなサービスが求められていると感じる」と話します。

【了】

【写真】自動運転中! 車内の様子

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