「トンネル」ではない? 地下に光が差す“半地下トンネル”の役割

なぜ半地下構造に?

 掘割に梁を渡した正蓮寺川トンネル入口の“半地下”区間について、阪神高速道路は「全体の構造を補強するため」だと話します。

 ここは掘割となっている阪神高速の左右に、地上の一般道が並行しています、掘割の上に通した梁で、隣の構造を支えているのだそうです。

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正蓮寺川トンネル半地下部。梁はストラット構造と呼ばれる(画像:阪神高速道路)。

 一方、国内最長10kmにおよぶ外環道の半地下区間は、当初、高架橋で計画されたものの、騒音や日照、景観などへの配慮から、半地下の構造に変更された経緯があります。ここも地上は外環道に並行して左右に一般道が通っています。

 この区間についてNEXCO東日本の担当者が強調していたのが、換気ができる点でした。火災時も煙を自然に排出できるうえ、外気を取り入れる換気塔を設ける必要もなく、さらに、密閉空間であるトンネルを通るドライバーの心理的な負担も和らげられるそうです。

【了】

【穴だけじゃない?】上から見た各地の半地下トンネル(写真)

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