盛況な寝台特急「サンライズ」後継車両はまだか “儲かる列車”に変えるための提言

片道は新幹線を利用してもらうことを想定

 寝台特急は昼行特急より区間乗車が少ないため、その点では有利ですが、収益性の悪さは明白です。ちなみに寝台特急時代の「カシオペア」が定員176名で、食堂車などの収入を考慮し1人4万円としても1運行700万円程度であり、やはり「儲かる列車」ではなかったようです。

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ラウンジの様子(安藤昌季撮影)。

 特に「サンライズ」の場合は運行区間も障壁になります。「出雲」ならJR東日本、JR東海、JR西日本、「瀬戸」ならさらにJR四国に跨って走るので、3日で収入1400万円と仮定しても、それがそのまま車両を保有するJR東海やJR西日本に入るわけではありません。

 こうした理由で「サンライズ」は、列車単独での収益性だけではなく、「新幹線が運行できない時間に、航空機から鉄道利用に転換する」「片道は新幹線+昼行特急利用の乗客を見込む」など、トータルの利点で維持されていると考えられます。

 ではもし「サンライズ」に新車を投入するなら、収益性向上は可能でしょうか。

 運行コスト削減の観点では、例えば2002(平成14)年製造のE231系電車500番台と2017年製造のE235系電車(量産車)を比較した場合、消費電力は20%削減されています。鋼製の車体もアルミなどで軽量化できそうですから、「サンライズ」に使われる1998(平成10)年製造の285系も、これから製造されることを考えれば、コスト増になることは考えにくそうです。

【写真】ノビノビ座席~唯一のA個室寝台まで 「サンライズ」の全寝台をイッキ見

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コメント

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6件のコメント

  1. 「サンライズ廃止反対!」って叫ぶ人たちってさ、年に『 何回 』乗車してんの? 
    いつか乗りたいから~とか言ってる人もいるが、そんなのばっかりだからブルトレはガラガラだったんだがね
    自分は大して努力しないで、他力本願で存続を求めるって「過疎路線の廃止に反対する沿線住民」とまったく同じでしょ

  2. 単純に一回乗車で¥50,000以上取らないと儲からないな。それに、ノビノビ座席の件は、もう1両のM車が「ソロ」なのだから、ごちゃごちゃ言わずに、増収ならばソロ化したらいい😉

  3. 収益性向上のために一番大切なのは定員増えていくと思う。三段寝台復活など。

  4. 寝台列車が昼間走ってくれれば、個室で寝て帰ったりしたいけどね。
    需要は夜だけじゃないよ。

  5. なぜ行き先が微妙なとこなのか気になる。福岡とかは需要ないのか?

  6. 車両限界&建築限界で無理でしょう。そんな大型車両走らせたら駅のプラットホームに車両が擦れるわ、下手したら路線の架線柱をへし折って大惨事になりますよ。