元ブルトレ“第三の人生”準備中 寝台特急「なは」デュエット個室寝台車は何がいい?

かつて京阪神~九州間を結んでいた寝台特急「なは」。今はB個室寝台「デュエット」が観音寺市で保存され、列車ホテルになるべく修繕を受けています。現役時代はどのような寝台車だったのでしょうか。

豪華個室 「なは デュエット」

 筆者(安藤昌季:乗りものライター)は座ったことがありますが、「昼行特急グリーン車以上の快適な設備」だと感じました。なお普通車指定席として購入できる“乗りトク設備”でしたが、それでもバスの方が安く、あまり需要は伸びませんでした。終点までほとんど乗り降りがない高速バスに対して、列車は途中駅に停車するためセキュリティ上の不安感もあったようです。

「なは」のさらなるテコ入れのため、1991(平成3)年より投入されたのが、オハネフ25形客車2000番台3両です。この車両は2人用B個室寝台「デュエット」を11室備えていました。「デュエット」は寝台特急「あさかぜ」や「北斗星」などで好評でした。ちなみに「なは」では連結位置の都合で、車掌室の付いたオハネフ25形として登場しています。

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普通車指定席「レガートシート」(2003年8月、安藤昌季撮影)。

 2人用個室は1階に6室、2階に5室が備わっており、枕木方向に寝台が並んでいました。個室の広さは幅1.9m、奥行き1.945m、寝台幅70cm。1階、2階とも同じでした。ただし1階室は入口が吹き抜け、2階室は個室内に階段があるといった違いがありました。側窓にはロールカーテンが備わっていました。

 なお、通路や出入り台、個室内はカーペット敷きで、通常の開放式2段式B寝台よりも明らかにグレードが上でしたが、2人利用時の寝台料金は同額でした。室内には寝台のほかに温風暖房、足元灯、読書灯、鏡、灰皿、スリッパが備わっていました。また、コントロールパネルで調光スイッチ付き壁灯やBGMを4チャンネルから選べるオーディオ装置、冷暖房調節装置、目ざまし時計、便所知らせ灯、換気扇を操作できました。

【写真】2022年現在の「なは デュエット」

【鉄道特集】往年の名車、活躍中のエース どんな車両? 国鉄時代の思い出も

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