ライバルは取り込め!「三セクの優等生」ローカル線 乗って分かった利便性

佐賀県と福岡県にまたがる甘木鉄道は、派手な観光列車など走らない短い路線です。しかし2022年度の赤字額はわずか291万円と、国鉄から転換された第三セクター鉄道としては優等生。なぜ甘木鉄道は成功しているのでしょうか。

時刻表に残る「レールバス」の文字

 そして太刀洗駅に到着。ここは駅舎に航空自衛隊T-33練習機が設置されている駅で、度胆を抜かれます。駅には「太刀洗レトロステーション」が入居しており、昭和時代の展示が楽しめるようですが、2023年12月の訪問時は残念ながら休館でした。駅待合室には「レールバス時刻表」と掲示があり、開業時にレールバスが導入された名残を感じました。

 なお、付近にはかつて旧日本陸軍の太刀洗飛行場があり、B-29爆撃機の空襲も受けたことから「大刀洗平和記念館」があります。ここには零式艦上戦闘機(ゼロ戦)三二型や九七式戦闘機、映画『ゴジラ-1.0』に登場した局地戦闘機「震電」の1/1模型などが展示されています。

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太刀洗駅には太刀洗レトロステーションが入居(2023年12月、安藤昌季撮影)。

 高田駅を経て、終点の甘木駅に到着しました。終点でも20人以上が下車し、車内は最後までにぎわっていました。

 駅構内には6両の気動車が停車しており、全て色違いでカラフル。ちなみにAR300形は全部で7両ありますが、それぞれ以下のようにデザインが異なります。

・AR301:開業当時の塗装

・AR302:水源地と柿をイメージした塗装

・AR303:旧国鉄キハ20形をイメージした塗装

・AR304:甘木鉄道沿線の山や農地の緑

・AR305:旧国鉄急行形車両をイメージした塗装

・AR306:高校生の公募デザイン

・AR307:社員デザイン

 甘木駅の駅舎は大きく、西日本鉄道の甘木駅よりも存在感がありました。

【了】

※一部修正しました(1月6日16時50分)。

JR九州そっくりな甘木鉄道の駅名標(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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コメント

1件のコメント

  1. >>2026人とは、例えばJR羽越本線で利用が多い新津~新発田間(1221人)といった、電車特急が運転される一部幹線を上回る数字です。

    新津-新発田を走る電車特急に心当たりがありません。白新線(新潟-新発田)などとお間違えではないでしょうか。

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