「熊野白浜リゾート空港」どこや!? 空港の“クセ強愛称”なぜ生まれるのか もはや跡形ナシも

南紀白浜空港の愛称が「熊野白浜リゾート空港」に決定しました。空港に愛称がつけられるのは、珍しいことではなくなっていますが、その命名法などは、かなり多様化しています。

本来の空港名が全くない例も

 和歌山県が2024年1月、南紀白浜空港の愛称を「熊野白浜リゾート空港」とすると発表しました。県内の観光名所を空港名に盛り込んだものですが、この空港名を見たSNSユーザーからは「観光立県和歌山に相応しいネーミングですね」「南紀白浜パンダ空港より宜しいな~」「リゾート……なんとかならんかったのか」など、賛否両論の声が聞かれています。

 知名度向上のため、空港の愛称や名称に、その土地で有名なものや出身人物などを冠した名前がつけられることは、近年珍しいことではなくなりつつあります。そのパターンも、かなり多様化しているようです。

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宮崎空港の展望デッキ(乗りものニュース編集部撮影)。

 一例をあげると、徳島空港では「徳島阿波おどり空港」、釧路空港では「たんちょう釧路空港」、但馬空港では「コウノトリ但馬空港」、宮崎空港では「宮崎ブーゲンビリア空港」と、それぞれ“ふたつ名”が与えられています。

 それぞれ空港名に名産や観光資源などを盛り込んだもので、空港によっては展望デッキなどにデカデカと“ふたつ名”が描かれている場所もあります。

 なかには、本来の空港名が愛称によって跡形もなく消えてしまった例も。長崎・福江島にある福江空港の愛称「五島つばき空港」がこれにあたります。

 方言やキャッチコピーなどが愛称に付与されている空港も存在します。たとえば旭川空港が「北海道の真ん中 旭川空港」、庄内空港、山形空港が「おいしい庄内空港」「おいしい山形空港」、富山空港が「富山きときと空港」などです。

 庄内・山形両空港の「おいしい」は、「味が良い」という意味だけではなく、「好ましい」という意味もあるそうで、食はもちろん、景色、祭り、温泉といった観光資源をアピールする言葉だそう。

 一方の富山空港は、全国で初めて方言を愛称に使用した事例だそうで、「きときと」は「新鮮」といった意味をもつ富山弁で、富山の新鮮な海の幸などの魅力を発信することを目的としています。

【写真】空港名は普通…でも内装超クセ強な「福島空港」など

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