「下道混むから高速使って!割引するから!」効果アリ 自治体主導の“朝割引”継続へ 範囲も拡大 神戸
「その他周辺の交通にどのような影響が発生するか」も検証しています。
神戸電鉄沿いの「神戸三田線」の混雑緩和へ
神戸市は2024年3月15日、1年間実施してきた阪神高速7号北神戸線における独自の料金割引の社会実験を、さらに2025年3月末まで延長すると発表しました。
並行する一般道「有馬街道」から交通を転換させることが目的。神戸市北区と中央区を結ぶ有馬街道(県道神戸三田線)は、周辺の道路ネットワークが乏しく、代替路がないことから平日の朝ピーク時間帯に慢性的な渋滞が発生しているといいます。道路改良などの様々なハード対策に加え、さらなる渋滞緩和を図るため、北神戸線の料金割引を行っています。
割引き対象となる利用も拡大します。北神戸線の箕谷、からと西、藍那の各ランプを相互に利用する場合ならびに、32号新神戸トンネルの都心4ランプ(国道2号、二宮、神若、新神戸駅)を行き来する場合が対象だったところ、北神戸線で新たに五社ランプも対象に加わります。
たとえば五社ー藍那の利用は普通車740円から300円引きの440円になります。なお新神戸トンネルと3号神戸線とを引き続いて通行する場合は、割引の適用はありません。
適用条件は平日6~10時に対象区間を利用した場合で、ETCを搭載した普通車、軽自動車、自動二輪車が対象。この時間内に対象ランプの入口を通過すれば適用となります。
神戸市によると、社会実験により一般道の交通量、通過時間、最大渋滞長が一定程度減少し、効果が確認できているそうです。特に名前が挙がっていた谷上駅前交差点(西行き)の渋滞長は、660mから240mまで減少しているとか。
市は本格導入を前に社会実見を実施し、有馬街道からどれほど交通が転換するか、渋滞がどの程度緩和するか、周辺の交通にどう影響を与えるかなどを検証していくそうです。
【了】
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