「ブルーインパルス」はなぜ”海外進出“しないのか メリットはいろいろありそうなのに

空自の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」は日本人の多くがその存在を知るものの、海外でその技を披露したことはこれまで1度しかありません。なぜなのでしょうか。

メリットがありそうなのに…なぜしない?

 さらに、チーム機が自国で開発されたのであれば、トレードショーである航空ショーへの派遣は、性能をアピールする絶好の場であり、広告塔にもなるのです。ブラックイーグルスのチーム機T-50は米ロッキード・マーチンの技術支援を受けて開発されましたが、2024年2月のシンガポール航空ショーでは、拍手と歓声が見ていた韓国人のあいだで起こりました。それだけ、韓国はT-50を自国産としてアピールしているのです。

 その一方で日本は第2次世界大戦による歴史的背景から、アジアの国々と友好関係を築くのが遅れてきたと言えます。しかし、中国の覇権に備えるため、近年は自衛隊と各国の軍と共同訓練は増え、シンガポール航空ショーの開催期間中は、自衛隊の統合幕僚監部とシンガポール軍は防衛協力の協議が行われています。

 こうした、現場レベルの態勢を整えるだけでなく、その国の国民にも、友好国である日本の自衛隊を広く知ってもらう必要がこれからは重要になるでしょう。それが日本との結びつきを強めることにつながります。防衛装備移転三原則により装備品の輸出も可能になったことから、日本製品の品質の良さをアピールする役目もより欠かせなくなってくるでしょう。

 派遣には、今のチーム機T-4の耐用年数との兼ね合いだけでなく、日本で展示飛行を見られなくなる期間も出てきます。しかしも、「世界に日本への協力を求める」役目は、ブルーインパルスを一層重要な存在に押し上げると筆者は考えています。

【了】

この記事の画像をもっと見る(1枚)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. ロシア海軍の潜水艦に「異変」! 衛星画像の分析で明らかに 船体に“巨大な傘”を設置か イギリス国防省が指摘
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号