地面スレスレ!? 低すぎる「止まれ」標識 自衛隊那覇基地の「珍百景」は、戦闘機を守る秘訣だった!?

2022年4月上旬に起きた台湾東部沖地震で、航空自衛隊の那覇基地が採った対応が注目を集めました。戦闘機を高台に避難させるというものでしたが、そのために事前に基地内の標識などに加工を施していたとか。現地で見てきました。

基地/空港は海に面した低い場所

 そもそも那覇基地/那覇空港は、戦前から那覇市街の西側、海に面した場所を埋め立てるなどして開設された経緯があります。直近でも、2020年3月から運用を開始した第2滑走路は内陸に造ることができなかったため、沖合を埋め立てて新設されています。

 

 ゆえに、滑走路やそれに面して広がるエプロン地区(駐機場)、格納庫などは軒並み海抜10m以下に位置しています。国土交通省が公開している津波災害想定を見ると、那覇空港は最大5m浸水するとされているほか、沖縄県の津波ハザードマップでは那覇空港に最大遡上高8.4mの津波が襲来すると想定されています。

 

 そのため、那覇基地は過去、何度か津波対処訓練を行っており、冒頭に記した台湾東部沖地震が起きる半年ほど前の昨年(2023年)9月には、すでにF-15J戦闘機を牽引車で高台へと引っ張り上げる実動を伴う津波対処訓練も行っていたそうです。

Large 20240622 01
那覇基地の中に設置されている海抜10m表示の標識。ここより下に格納庫やエプロンが位置するのがわかる(乗りものニュース編集部撮影)。

 ちなみに、那覇基地の中を巡っているときに気になったのが、一部道路の標識が異様に低い位置にあることです。基地広報によると、これも津波対策の一環なのだそう。

 どういうことかというと、F-15戦闘機などを高台に引き上げる際、従来の高さの標識では翼と干渉する恐れがあったのだとか。そこで、万一の際にはスムーズに高台へと上げられるよう、標識をあえて低くし、支柱なども短いものに変えたとのことでした。

 

 このほかにも、那覇基地の新しい施設は上層部の外側にドアが設置されています。これは、津波による水損を避けるために、受変電機能などの重要な設備を上層階に整備していることから、自家発電機などの器材をクレーンで直接搬入できるようにするために設けられているものです。

【初見だと違和感ありまくり!?】那覇基地の津波対策、いろんな標識を見る(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス