バブル期の超豪華客車「夢空間」を“清瀬市”へ 「完全修復します」「活用します」保存とどう両立? 担当者に聞いた

寝台特急「夢空間北斗星」などで活躍した超豪華客車「夢空間」。現在のクルーズトレインにも劣らない豪華仕様でしたが、この「夢空間」を、東京都清瀬市が譲受し“復活”させるそうです。その理由を聞きました。

風雨対策はどうするのか

――「ドア開閉や車内アナウンスができる」とも書かれていますが、ほかにはどういった部分を修復されるのですか?

(木原参事)「オリジナルの姿に戻す」とは、現役時の状態にできる限り戻すという意味です。客車を動かすわけではないので「動態保存」とは呼べませんが、客車として「生きている」動態状態によみがえらせる予定です。

 ご存じのとおり「夢空間」は、それぞれの客車が日本に1両ずつしか存在しません。現時点で他車から転用できる設備も少なく、オリジナルである内装やパーツについては、改めて制作する必要があります。また、敷地内に電源設備(三相交流440V)を設置し、ジャンパ連結器を使用して車両へ電力を供給し、冷房のAU77を再稼働させることで、客車固有の空調を活かしたいと考えております。

 ダイニングカーの厨房施設と水回り、ラウンジカーの水回り、洗面所、トイレ、自動演奏ピアノを復活させるほか、ダイニングカーの設置型エアコンを撤去のうえ、客車本来の空調を稼働させ、調度品の新調と修理を行います。ラウンジカーについては、絨毯やソファ、カウンターチェアのモケット新調などを行う予定です。

Large 20240817 01
現役時代のラウンジカー内部(安藤昌季撮影)。

――市の告知には「車両の文化財としての価値を適切に維持し後世に引き継ぐ」「定期的に専門業者によるメンテナンスや清掃が必要」とあります。屋根を付けて保存客車を保護するとのことですが、野外では風雨による劣化は発生することでしょう。また、民間事業として活用した場合、事業での使用による劣化、その修復も必要になると考えられます。この場合「専門業者による修復」の、継続的な費用負担はどうお考えですか?

(木原参事)さまざまな団体や個人が鉄道車両を保存されている現状を調査しましたが、屋根の有無で劣化状態が全く異なりました。ご指摘のとおり、車両に屋根をかけただけでは、紫外線や酸性雨の影響を完全に防ぐことができないことも承知しております。

 このことから、本市では車両保存の新たな試みとして、車両塗装を新たにやり直すとともに防汚コーティングすることを検討しています。あわせて、車両の設置後には劣化を最小限に抑えるため、車両イベントとして、市民、ボランティア、保存会のみなさまとともに、定期的な清掃や水洗いイベントなども企画したいと思います。

クルーズトレインに劣らない…! これが超豪華「夢空間」の車内です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス