バブル期の超豪華客車「夢空間」を“清瀬市”へ 「完全修復します」「活用します」保存とどう両立? 担当者に聞いた
「オリジナルの姿に戻す」とは
回答してくれたのは、清瀬市経営政策部の木原雄嗣参事です。
──「夢空間」をどのような経緯で保存することになったのですか?
(木原参事)本市では、令和8(2026)年2月を目途に児童館等複合施設を、同年10月には中央公園をフルオープンする予定です。この複合施設と公園は、多世代交流の拠点にしたいと考えていることから、公園内に新たなにぎわいを創出するためにも、市内外から多くの方に訪れていただけるための良い仕掛けがないか、市民ワークショップで出た意見や話し合いを通じ、保存鉄道車両が最適であるとの結論に達しました。
しかし、車両の確保は簡単ではなく難航していた折、三井不動産様へ「ららぽーと新三郷」にある車両について問い合わせたことをきっかけに、鉄道車両を公園内に設置することで、先述の趣旨にご賛同いただく形で「夢空間」の譲渡が実現する運びとなりました。
──保存するのは、ラウンジカーと食堂車で、寝台車の譲渡は考えなかったのですか。
(木原参事)考えておりません。
清瀬市のクラウドファンディングの告知では、「貴重な車両の完全修復」「オリジナルの姿に復活させたのちに2両を連結し、屋根をかけた状態で保存する」とされています。また「内装リニューアル」「空調・電装系の修理」「失われたパーツの制作」とも。市は「夢空間」活用にあたり、民間企業から意見などを聞くサウンディング型市場調査を実施するとしていますが、この「オリジナルに戻す」がどの程度の修復を考えているかによって、今後の活用方法は変わると思われます。
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