【空から撮った鉄道】九州には“忘れられた新幹線車両”が! 珍しい光景尽くしの新幹線車両基地

九州における新幹線車両基地には、JR西日本の山陽新幹線、JR九州の九州新幹線と西九州新幹線があります。今回は博多総合車両所、熊本総合車両所、熊本総合車両所大村車両管理室を紹介します。

この記事の目次

・博多の南に食い込む「JR西日本」

・FGTを発見! 熊本総合車両所

・海が近い大村車両基地

【画像枚数】全20点

博多の南に食い込む「JR西日本」

 九州の新幹線は『空から撮った鉄道』でも何度か紹介してきましたが、今回は車両基地をまとめ、お見せしていないカットで構成しました。撮影したのは2021~22年に集中しています。その頃は自著『空鉄』の制作のため新作が必要で、西九州新幹線の開通も重なっていたのです。

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福岡県春日市と那珂川市に跨がる博多総合車両所。高度4000フィート(約1200m)の空から見ても広大な敷地を有しているのだと分かる。ちょうどN700系が出区していく。九州新幹線の高架橋が山々を貫く(2021年7月27日、吉永陽一撮影)。

 まずはJR西日本の博多総合車両所です。九州内にありますが、山陽新幹線はJR西日本の管轄であり、終点の博多駅の先に総合車両所が設けられています。新大阪駅付近の鳥飼車両基地は東海道新幹線の施設であるためJR西日本の車両は所属しておらず、博多総合車両所に籍を置いているのです。

 もともとは、山陽新幹線の博多延伸に伴い1974(昭和49)年に開所した、国鉄新幹線総局博多総合車両部でした。それが分割民営化に伴ってJR西日本へ継承され、博多総合車両所となったのです。

 博多総合車両所は、車両収容、仕業検査、全般検査、改造、修繕、廃車解体などを行う、大規模な工場設備を伴った総合基地です。東海道新幹線は車両収容と仕業検査などは各車両基地で行い、全般検査や解体といった工場機能は浜松工場で一括して行っています。東海道新幹線に次いで開業した山陽新幹線では、これらの機能を一括して行う「総合」車両基地というベースを初めて設置したのです。以後開業する新幹線網には、総合車両基地が設けられていきました。

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高度を下げて南側から撮影。手前が各種検査、全般検査、改造、解体を行う検修庫と工場である。車両基地設備に工場を併設して初の新幹線総合車両所となった。九州新幹線の高架橋が延びる(2021年7月27日、吉永陽一撮影)。

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Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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