千葉の「人口急増の街」から消える“京成バス”に乗った もともと“東武のシマ” 廃止の影響は?
千葉県北西部の流山おおたかの森周辺では、京成バスによる路線が複数ありますが、一部を除いて年内に運行が終了します。鉄道、バスともに東武の勢力範囲ですが、京成の撤退に伴う影響はあるのでしょうか。
2024年5月に大減便していた
運行終了に際しては地元向けの説明会が行われ、流山市に資料や議事録が残されています。これらによると、「流01」「流02」は2011(平成23)年から運行されていたものの、赤字路線だったようです。
2024年現在で、1便あたりの月別の利用者数は、「流01」が約4人から約7人、「流02」が約4人から約6人とされています。実際に筆者(柴田東吾:鉄道趣味ライター)が利用した時も、数人の乗客が利用していた程度でした。
また、近年の働き方改革による運転士不足を踏まえて、2024年5月には大幅な減便が行われ、両路線とも1日20便(10往復)から6便(3往復)として運行を維持していました。
●運行終了に伴う影響は?
「流01」「流02」とも、運行終了後に代替となる路線はありません。しかし「流01」では、東側に東武バス(東武バスセントラル)の路線があり、「西柏06」(流山おおたかの森駅東口~江戸川台駅東口)が毎時1~3便運行されています。
「流02」では、流山市のコミュニティバス「流山グリーンバス」として運行される路線のうち、流山おおたかの森方では西初石ルートが毎時2便運行されているほか、江戸川台方では江戸川台西ルートが運行され、区間によっては毎時3便あります。
いずれの路線も、「流01」「流02」の沿線からバス停の位置が離れてしまう箇所もありますが、流山おおたかの森駅や江戸川台駅へのアクセスが不便になる地域は限られています。
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