日本時代の表記そのまま! 世界唯一「ブルートレイン夜行」に乗る 国際列車へ抜擢されたワケとは

14系・24系寝台客車は、日本では廃車により乗車できなくなりましたが、タイ国鉄の夜行列車ではまだ大活躍しています。タイとラオスを結ぶ定期の国際快速夜行列車に使用されています。

中国資本による高速列車計画

 ところで、133レと134レに14系と24系が抜擢された理由はあるのでしょうか。タイ国鉄マッカサン工場のエンジニアに尋ねたところ、「車両の状態がまだ良いから」とのことで、至ってシンプルな理由でした。運用期限は決まっておらず、使えるまで走らせるスタンスです。今しばらくは運用に就いていると思われますが、あるとき急に車両が変更となることもあり得ます。

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ラオス中国鉄道はビエンチャンと中ラオ国境のボーテンを結ぶ。将来、バンコクまで結ばれる計画だ(2025年2月10日、吉永陽一撮影)

 もうひとつ気になるのは、ラオスで中国方式の高速鉄道「ラオス中国鉄道(中老鉄路)」が開業しました。これと関連して、タイとラオスを結ぶ鉄道も「タイ中高速鉄道」が計画されています。中国の昆明からラオスを縦断し、ビエンチャンとノンカイを経由してバンコクへ至る高速鉄道計画は、中国の高速鉄道方式を取り入れています。タイ側はバンコク~ナコンラチャシマ間が2030年、ノンカイまでも同時期に開業予定ですが、工期は遅れているとのことです。

 高速鉄道が開業すれば、国際快速夜行列車で約10時間以上かかるバンコク~ノンカイ~ビエンチャン間も約3時間強で結ばれ、その車窓は激変していくことでしょう。世界で唯一の存在である14系・24系寝台車の定期列車は、もうしばらくは闇夜を駆け、タイとラオスの国境を行き来するはずです。

※一部修正しました(3月21日18時)

日本時代の表記そのまま タイ~ラオス国際快速夜行を見る(写真)

Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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