「205系はメンテしやすい」 ジャカルタにある“日本式の”巨大車両基地を訪問 JR東の関係者も常駐する

デポック車両基地はインドネシア・ジャカルタにある、KCIコミューターライン最大の基地です。日本のODAプロジェクトで建設され、車両収容から検査まで一貫して行われます。2025年2月、現場の様子を見てきました。

ここがインドネシアだと忘れるほど日本っぽい

 着発収容線の南側は車両修繕を行う検修庫です。庫内には4本の検修線があり、下回りを検査するピットが備わります。検修線には205系に換装されるPS33形シングルアームパンタグラフが、日本から届いた状態で置かれていました。コミューターラインの車両はシングルアームへの換装が進行中で、営業運転中の電車の屋根部を観察すると、従来の菱形タイプの編成と換装された編成と混在しています。

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検修線へ入線する205系。元・JR武蔵野線用の8両編成の57編成だ。許可を得て撮影(2025年2月5日、吉永陽一撮影)

 左側の施設には2本の検修線があって、全般検査、台車検査、改造などを行っています。取材時は205系の台車を検査しており、職員がクレーンを操りながら車輪を移動していました。周囲には日本から発送されてきた供給部品が積まれ、日本語表記が並んでいます。205系の車体、DT50台車、日本語の表記と、ジャカルタにいるのを忘れてしまいそうなほど“日本”でした。

 それもそのはず、デポック車両基地は日本の一般的な車両基地と同様のレイアウトを配しており、職員の服装から作業方法まで、日本の技術指導によって職場環境がつくられました。現場で聞いた話では、以前は職員の服装からして少々ルーズだったようです。日本のやり方はどうかと尋ねると、「最初にやり方を習って覚えるので難しくないです」とのこと。さらに2階の休憩室には、日本語とインドネシア語で記された「安全綱領」が掲げられ、安全に対する意識改革も浸透している様子です。

さぁ何系? 異国の地で解体を待つ廃車体(写真)

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