「205系はメンテしやすい」 ジャカルタにある“日本式の”巨大車両基地を訪問 JR東の関係者も常駐する

デポック車両基地はインドネシア・ジャカルタにある、KCIコミューターライン最大の基地です。日本のODAプロジェクトで建設され、車両収容から検査まで一貫して行われます。2025年2月、現場の様子を見てきました。

JR東日本関係者が常駐 技術支援を実施

 とはいえ、車両の増加によってデポック車両基地でもキャパシティに余裕がなく、西側の遊休地を造成して拡張をする計画もあるようですが、「いまのところ拡張工事は聞いていない」と職員談。遊休地は引退した車両の解体場となっており、元・東京メトロ6000系が解体待ちとなり、収容線の端にも元・JR東日本203系など引退した車両が留置されていました。

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休車と廃車が着発収容線で佇む。手前の元・東京メトロ7000系22編成は廃車後に建築限界確認車として復活した。奥の元・東急8500系は廃車。許可を得て撮影(2025年2月5日、吉永陽一撮影)

 廃車となっているのはチョッパ制御車が目立ちます。日本ではチョッパ制御車が置き換わり、インドネシアへの部品供給も困難です。運行中のチョッパ制御車は直せる範囲で修繕して運用する“だましだまし使用している状態”で、壊れてしまったら運用離脱となります。現場では壊れた車両と使える車両を組成し直して、1つの編成を仕上げています。

 一方、JR東日本から譲渡された205系は、車両譲渡と技術支援に対する覚書がインドネシア鉄道ならびにKCIと交わされ、JR東日本関係者が技術支援のバックアップを行い、デポック車両基地にも常駐しています。

 部品は日本から供給されています。高コストで専用の電動機を使用するチョッパ制御車と異なり、205系は従来の直流電動機を使用する界磁添加励磁制御方式のため、保守や手間も抑えられます。部品の供給も滞らず、継続的なバックアップが可能です。

「メトロよりツーゼロファイブ(205)のほうがメンテナンスしやすいよ!」

 基地を案内する職員は笑顔で話します。

さぁ何系? 異国の地で解体を待つ廃車体(写真)

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