マレーシア航空17便が対空ミサイルに撃墜された事故 ロシアの責任であると国際機関が発表「十分に根拠がある」

ロシアの支援がないと撃墜はありえない?

ウクライナ東部で発生した撃墜事故

 国連の国際民間航空機関(ICAO)理事会は2025年5月12日、2014年7月17日に発生したマレーシア航空17便撃墜された件に関して、乗員乗客298人が死亡した事件の責任はロシアにあるとの判断を示しました。

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撃墜されたマレーシア航空17便(画像:[CC BY-SA 2.0 〈https://www.flickr.com/photos/ajw1970/6658105143/〉] )

 この事件、アムステルダムからクアラルンプールに向けて出発したマレーシア航空17便が、当時ウクライナの親ロシア派分離主義勢力が支配していたウクライナ東部ドネツク州で、同便がロシア製の「ブーク」対空ミサイルシステムにより撃墜されたというものです。

 当時、ウクライナ東部では親ロシア派とウクライナ軍が戦闘状態にあり、当時ウクライナ大統領であったペトロ・ポロシェンコ氏がこの事件を「テロ行為である」と非難。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナに「責任がある」と主張しました。

 また、機体の墜落原因が「ブーク」対空ミサイルシステムからの攻撃と発覚した直後から、目標への正確な射撃を行うには、ロシアの支援と関与が不可欠であると指摘されていました。

 マレーシア航空17便にはオランダ人やオーストラリア人が多く乗客として乗っていました。2022年11月、オランダの裁判所は、撃墜事件への関与を理由に、ロシア人男性2名と親ロシア派ウクライナ人男性1名を欠席裁判で殺人罪で有罪判決を下しましたが、ロシアは身柄の引き渡しには応じませんでした。

 そのため、撃墜事件でのロシアの責任を問うため、蘭豪の2国がウクライナ東部上空で地対空ミサイルによって同機を撃墜したロシア連邦の行為が、国際民間航空条約第3条の2に違反するとして、2022年にICAOに訴えました。

 ICAOは今回の声明で「2014年に発生したマレーシア航空17便の撃墜に関連し、ロシア連邦は国際航空法上の義務を果たさなかった」と指摘。さらに、「オーストラリアとオランダが提起した請求は、事実上も法的にも十分に根拠があるとの見解で一致した」と発表しました。

 なお、海外メディアの報道によると、オランダとオーストラリアはICAO理事会がロシアが賠償交渉に入ることを命じるように望んでいるそうです。

【画像】機体の残がいを調査するオランダ警察ほか

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