バス屋根上にある「コブ」正体は? ただのエアコンじゃない! 実は「バスの進化」の結晶 なかには「消えゆく技術」まで

信号待ちなどで隣に並んだ路線バス。ふと屋根の上を見上げると、大きな「箱」や「コブ」のようなものが載っていませんか。実はあの中には、その時代の最新技術が詰まっています。屋根を見ればバスの正体がわかるようです。

屋根を見れば「中身」がわかる

 路線バスの屋根の上には、なにやらコブのような大きな物体が載っていることがあります。一見「謎の出っ張り」に思えますが、あのコブの正体、実はバスの技術進化の歴史と密接に関係している部分でもあります。

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バスの上のコブはいったい何?(画像:写真AC)

 まず、最もよく見かける「四角くて平たい箱」のような形。これは「エアコン(冷房装置)」の室外機です。

 昔のバスは床下にエアコンの機器を積んでいましたが、お年寄りや車いす利用者が乗り降りしやすい「ノンステップバス」を開発する際、別の場所に移設する必要がありました。

 床下のスペースから追い出されたエアコンが屋根上に引っ越した、というわけです。つまり、あのコブはバスのバリアフリー化の証ともいえます。

 次に、エアコンよりも明らかに背が高く、丸みを帯びた「カマボコ」のような形をした巨大なコブ。白いカバーで覆われていることが多いですが、これは「圧縮天然ガス(CNG)」の燃料タンクです。

 なぜ重いタンクをわざわざ屋根に載せるのでしょうか。

 天然ガスは空気よりも軽いため、万が一ガス漏れが起きても空へ逃げるように、一番高い場所、すなわち屋根の上が、安全性を鑑みて定位置になっているのです。

 かつてディーゼル車の排ガスが社会問題化した時代、CNGは「クリーンなバス」の切り札として大都市を中心に普及しました。

 しかし現在は、ディーゼルエンジンの性能向上やEV化の流れで生産が終了しており、街で見かける機会も減りつつあります。この大きなコブは、環境対策に奮闘した一時代の名残といえるでしょう。

【写真】アタマに5連ランプ!? 初見ビックリな路線バス

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