かつて自衛隊の最高指揮官も欲した巨人機 米軍の「空中機動力の要」大改良へ “80年現役”になる!?

航空大手のボーイングは2026年2月9日、大型輸送機C-17「グローブマスターIII」の能力向上を図る近代化プロジェクトに関して、アメリカ空軍から受注したと発表しました。

2040年代以降も見据えた戦略的アップデート

 航空大手のボーイングは2026年2月9日、大型輸送機C-17「グローブマスターIII」の能力向上を図る近代化プロジェクトに関して、アメリカ空軍から受注したと発表しました。

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アメリカ空軍の大型輸送機C-17「グローブマスターIII」(画像:ボーイング)

 C-17は、アメリカ空軍が200機以上保有(空軍州兵含む)する4発エンジンの大型輸送機です。1990年代前半に登場して以来、M1戦車も空輸可能な高い積載量と、未舗装の短い滑走路でも運用可能な優れた離着陸性能を武器に、アメリカ空軍の戦略輸送の要として君臨してきました。しかし、開発から40年近く経ち、目まぐるしく進化する現代のネットワーク戦やサイバーセキュリティへの対応が急務となっています。

 今回の近代化の柱となるのが、アビオニクス(航空機用電子機器)の刷新です。ボーイングは「オープンミッションシステム」を採用。これにより、将来的に新しいセンサーや通信機器、自衛システムが登場した際も、ハードウェアを大きく改造することなく、ソフトウェアのアップデート感覚で迅速に機能を追加できるようになります。

 また、コピットのディスプレイやミッションコンピューターも最新型に換装されます。これによりパイロットの負担を軽減するとともに、周囲の状況をより正確に把握できる「状況認識能力」を向上させ、より複雑な紛争地域への強行突入や、高度な多国間連携任務などを可能にします。

 C-17はアメリカをはじめ、カナダやイギリス、オーストラリア、インド、カタール、UAEなどが導入しています。しかし、すでに生産が終了しており、後継となる新型機の開発も具体的な形は見えていません。そのため、C-17の近代化改修はアメリカ以外の運用国にとっても関心が高いのは間違いないでしょう。

 ボーイングでは、この近代化によってC-17は2040年代、さらにはその先まで第一線で戦える能力を維持できるとしています。なお、一部メディアではアメリカ空軍が少なくとも2075年までC-17を現役で使い続ける計画だと記しています。

 ちなみに、1年ほど前の2025年2月には、アメリカで行われた石破 茂首相(当時)とトランプ米大統領の首脳会談において、石破首相がアメリカ製大型輸送機、すなわちC-17の購入に意欲を示したと一部メディアなどで報じられました。

【古臭い?】これがC17大型輸送機のコクピットです(写真)

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