「デコ助」「カンカン」「ワシントン・チャーリー」…トラックドライバーの“専門用語”いろいろ どんな意味?
長距離の運転をするトラックドライバーは、独特の「隠語」や「専門用語」を使って情報交換を行うことがあります。近年ではこれらの使用は減っているといいますが、こうした暗号化された情報伝達はどうして生まれたのでしょうか。専門家に聞きました。
トラックドライバーの「隠語」「専門用語」は無線の影響が強い
長距離を黙々と走り続けるトラックドライバー。おおむねその運転中は一人ですが、それでも他のトラックドライバーとの間で、門外漢には全くわからない独特の「隠語」「専門用語」がいくつもあるといわれています。
こういったトラックドライバーの専門用語の成り立ちから具体例までを、元大型トラックドライバーの交通心理士で、近畿大学・生物理工学部の島崎 敢准教授に聞きました。
島崎准教授によれば、トラックドライバー同士の「隠語」「専門用語」の多くは、かつて多くのトラックが搭載していた「無線」の影響が大きいのではないかといいます。
「かつて存在したトラック無線は、今の暗号化されたデジタル通信とは違って、チャンネルさえ合わせれば誰でも聞けてしまう『垂れ流し状態』だったそうです。その無線の内容を職場の上司も聞いているかもしれないし、警察だって聞いている可能性があります。
常に誰かに聞かれるかもしれないという緊張感の中で、自分たちの情報を守るために、トラックドライバー特有の多くの隠語や専門用語が生まれていったそうです。言い換えれば、こういった言葉の多くは『バレたら困る情報』『聞かれたくない情報』というものが多く、ある種の暗号化されたものが多いです」(島崎准教授)
トラックドライバーの「隠語」「専門用語」実例
ここで改めて「隠語」「専門用語」をいくつか解説してもらいました。
・デコ助……警察
・サイン会場……ネズミ捕り(違反取締り)
・カンカン……過積載検問
・ワシントン・チャーリー(WC)、お花摘み、不法投棄、軽量化など……トイレ
・すべり……いわゆる都心から下っていく車線のこと
・親伝……荷物に貼り付ける送り状など
・口割れ……同一の送り主から同じ宛先へ複数個送ったのに、運送会社やドライバーのミスで、一部が不足して到着するトラブル
・アオリ……平ボディやダンプなどの荷台の周囲を囲む開閉式の板(枠)のこと
「トラックドライバーの孤独な長時間運転の中で、こうした用語を共有することは『自分は一人じゃない』という仲間意識やアイデンティティを支える大切な癒やしにもなっていたはずです。さらに、心理学的に見ると、その業界でしか通じない言葉を使いこなせるようになることは、そのコミュニティに仲間入りしたという証明でもあります」(島崎准教授)





陰口もいっぱいあったな…◯◯丸は酷かった
もう無線は懲り懲り