新幹線駅まで2km!日本有数の「駅チカ空港」が、驚くほど“鉄道ガン無視”のワケ 活かされないのか?

日本で最も新幹線駅に近い空港といえば福岡空港ですが、実は同じくらい駅に近い空港があります。しかし、空港と駅の関係性は驚くほど希薄な現状。この地の利が活かされる可能性はあるのでしょうか。

なんで新幹線駅と空港に路線バスすら無いのか?

 福岡市の2026年初頭の人口は約167万人と推計されています。一方、山形県は県全体でも約99万人で、山形空港およびさくらんぼ東根駅の利用圏となる村山地域は、その半数の約50万人にとどまります。

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日本航空の羽田便はJ-AIRが運航する「エンブラエル190」となる。東日本大震災時には「ボーイング767」が乗り入れたこともあった(植村祐介撮影)

 そして福岡空港は国内およびアジア各国の主要都市と多数の便で結ばれているのに対し、山形空港は東京、大阪、名古屋、札幌に合計7便が就航するのみです。

 また福岡空港は博多駅との間で一定の乗り継ぎ需要があります。さらに地下鉄空港線は、空港アクセスだけではなく、博多、天神、西新など、福岡市の主要繁華街を東西に結ぶ大動脈でもあることが、密度の濃いダイヤにつながっています。

 しかし山形空港の場合、羽田便はさくらんぼ東根駅に乗り入れる山形新幹線とは競合関係にあります。関東方面から山形新幹線沿線に所用のある利用者は最初から新幹線を選ぶため、乗り継ぎ需要は見込めません。

 そして東根市、新庄市、天童市など近隣からの利用客についても、そもそもこの地域そのものがクルマ社会であり、山形空港の駐車場も料金が無料であることから、「奥羽本線でさくらんぼ東根駅まで来て、そこから山形空港に向かう」という需要は、免許を持たない学生をのぞけば、ほとんどないと考えていいでしょう。

 こうした多くの要因から、山形空港とさくらんぼ東根駅との間の交通需要は、小型または中型タクシーによる乗合かつ予約制の小規模交通で十分なのです。

「近さ」が活きるカギは?

 このように“近くて遠い”山形空港とさくらんぼ東根駅との関係ですが、もしその“近さ”が注目されるとしたら、国際線の乗り入れがポイントになるのではないでしょうか。

 山形空港にはこれまで国際線チャーター便の運航実績はありますが、現在、定期便の就航はありません。ただ東北エリアはとくにアジア人観光客に人気の観光地も多いことから、もし定期便が就航し、山形空港に降り立つ個人旅行者が増えれば、さくらんぼ東根駅を経由して「ジャパン・レール・パス」で各都市を巡るルートが人気を集める可能性もゼロではないでしょう。

 なお山形空港には、さくらんぼ東根駅よりもさらに近い、奥羽本線の駅があります。さくらんぼ東根駅のひとつ南の「神町駅」です。山形空港の敷地との直線距離はわずか400mほどで、もし山形空港のターミナルが滑走路の東側に設置されていたら、神町駅が「山形空港駅」として機能していたかもしれません。

【え…!】笑っちゃうほど近い「山形空港と鉄道駅」でもガン無視!?(地図/写真)

Writer:

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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コメント

1件のコメント

  1. 福岡と比較すること自体がナンセンスの痛い記事。

    福岡空港が便利なのは、【「都心」と空港が近いから】であって、【「新幹線駅」と空港が近いから】という理由ではない。