日本じゃ60年間“不人気車!?” 今や爆売れ大ヒット「ハンターカブ」の意外な過去 始まりは海外ホンダのアイデア
CT125ハンターカブは衰え知らずの人気シリーズですが、その起源は1961年にまで遡ります。意外にも国内では「不人気」だった時代もあるハンターカブシリーズの、65年に及ぶ変遷をここで振り返ります。
アメリカでの生産終了後も、オーストラリアやニュージーランドで活躍
一方、アメリカ向けとしては、CT110トレール110が1980年に発売され、これもまた相応のヒットに至り、1981年~1984年まで毎年のようにマイナーチェンジを重ねていきました。1986年にはアメリカ向けのCT110トレール110は生産終了となりますが、これに入れ替わるように、オーストラリアやニュージーランドでもCT110の販売がスタートします。
特にオーストラリアでは、このCT110が郵政公社の公式郵便配達バイクとして正式採用され、2012年まで「働くバイク」として活躍しました。
また、1990年代にはハンターカブのコンセプトを高めた派生モデルCT125、CT200などがオーストラリア市場向けに誕生します。いずれもトレッキングバイクとして相応の支持を得て、2010年代までは逆輸入のカタチで日本のバイクユーザーの間でもコアな人気を誇りました。
オーストラリア、ニュージランドなど向けのCT110は2012年モデルをもって生産終了となりますが、ホンダは2013年にハンターカブのコンセプトを少しだけ感じさせるクロスカブCC110発売します。ハンターカブほどトレッキングに振り切った仕様ではないものの、かつてのホンダがもっていた「遊び心」を改めて投影したような1台です。後に50ccモデルもラインナップし、以降今日に至るまでのロングセラーとなります。
クロスカブ110/50が好調の成績を収める中、満を持して2020年に発売となったのが、現在のCT125ハンターカブでした。
これはタイホンダが開発したモデルで、かつてのCT110の細部をブラッシュアップさせた1台で、トレッキング性能などは控えめになった一方、スポーツ性能や扱いやすさはかつてのCT110をはるかに凌駕する仕様で大ヒットとなりました。従来のバイクユーザー以外をも虜にし、今日に至っているというわけです。
ここまでの通り、今から65年前にアメリカンホンダがハンターカブの始祖を誕生させ、さらにアメリカで進化を遂げ、後にはオーストラリア、ニュージーランドなどでの手堅い評価を得続けたハンターカブシリーズが、2020年代にやっと日本国内でも認められたように感じます。
2026年にはアステロイドブラックメタリック、マットフレスコブラウンといったシックな新色もラインナップされ、さらなるユーザーを虜にしそうな気配です。前例のない道なき道を切り開いていったハンターカブの歴史は、これから先もまだまだ続いていくことでしょう。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





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