「これもグリーン車!?」 JR東日本「サフィール踊り子」の“標準席”が豪華すぎる! 全車両が「スーパービュー超え」の快適空間

2020年に登場したE261系「サフィール踊り子」は、全車両グリーン車の超豪華仕様。そんなハイグレード車両の魅力を紹介します。

他に類を見ないプレミアムグリーンとグリーン個室

 座席は全車グリーン車で、3タイプに分かれます。1号車はJR東日本で初めての上級グリーン車「プレミアムグリーン」車です。1+1列で側廊下式という、他に類を見ない座席配置で、座席間隔は1250mm。バックシェルが付いた革張りのシートで、座席上部の荷物棚はなく、座席下の荷物スペースのほか専用の荷物置き場が設けられています。

 座席の座り心地は快適であるものの、グリーン車以上グランクラス未満という印象です。座席形状は良いのですが、足元スペースとリクライニング角度でグランクラス、特に新幹線E7・W7系のグランクラスにやや及ばないと感じます。運転席後ろは開放され、立っていれば前面展望が楽しめます。座っていると、ほとんど見えないのは残念です。

 2・3号車はグリーン個室です。4人用と6人用があり、4人用は向かい合わせ、6人用は窓向きにソファが設置されています。近年のJR車両は硬い座席ばかりですが、このグリーン個室のソファは非常に柔らかく、座り心地は抜群です。

 6人用個室は寝台特急のA個室寝台以上のスペースが確保されており、かつての豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の「スイート」のような、圧倒的な空間のゆとりを感じます。昼行特急の個室では、個人的には最高の一つだといえます。

 4号車はカフェテリアで、基本的には事前予約が必要です(当日、車内予約できる場合もあります)。いわゆる「食堂車」で、車内で調理した食事が提供されます。車内は、窓向き座席と向かい合わせ座席、オープンキッチンの組み合わせです。ただし、4号車で食事ができるのは、プレミアムグリーン車とグリーン車の利用者のみです。グリーン個室を利用の場合は個室にデリバリーされるため、食堂車の雰囲気を味わいたい人は注意が必要です。

 5~8号車は1+2列配置のグリーン車です。新幹線E5系のグリーン車とほぼ同じ座席であり、枕、レッグレスト、座席形状のバランスに優れています。よりグレードの高いプレミアムグリーンのあるE261系ですが、グリーン車の時点で全JRの特急車両の中でもトップクラスの質があると感じます。また、JR東日本の特急車両のグリーン車は基本的に2+2列なので、1+2列のグリーン車を同じグリーン料金で利用できるのはお得です。

 E261系は登場以来、東京・新宿~伊豆急下田間で特急「サフィール踊り子」として運行されており、251系「スーパービュー踊り子」のように他線区で運行されたことはありません。臨時列車として日光線などで走ったら、と思う車両ではあります。今後の動向に注視したい、完成度の高い豪華車両だと感じます。

【豪華!】「サフィール踊り子」の各座席タイプを見る(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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コメント

1件のコメント

  1. スーパービュー踊り子のグリーン車のようにドリンクはなしとしても、せめておしぼりのサービスはあっても良いかと思います。