核戦争には対応無理!?「新エアフォースワン」見た目は豪華でも中身まったく違うワケ “数年で退役”ってナゼ?

老朽化した現用エアフォースワンに代わり、新たな機体が7月4日に就役。しかし、その機体が大統領専用機としての能力を満たしていないとしたら…

本命「747-8」は大統領専用機への改修が難航

 2026年現在、大統領専用機として運用されているVC-25Aは2機体制ですが、いずれも1990年の就役から30年以上が経過しています。もともと2機が交互に任務へ投入される体制でしたが、老朽化によって1機は2026年6月に実質的に第一線から退き、残る機体は1機のみとなっています。

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本命のVC-25BのイメージCG。ボーイング747-8をベースとする。現在のVC-25Aに近い塗装となっている(画像:アメリカ空軍)

 その後継として開発されているのが、新造747-8をベースとした本来のVC-25Bです。しかし、この計画は度重なる遅延に見舞われています。理由は単純に機体を製造するだけでは済まないからです。

 一般的な旅客機であれば完成した時点で運航できます。しかし大統領専用機は「空飛ぶ執務室」であるだけではなく、有事には国家中枢そのものとなる存在です。そのため完成した機体には、世界中の軍や政府機関と安全に通信するための高度な暗号通信装置、核戦争下でも指揮命令を維持する通信ネットワーク、ミサイルから機体を守る自己防御システムなど、多数の特殊装備を組み込まなければなりません。

 こうした「国家機能」を航空機へ組み込む作業は極めて複雑であり、VC-25B計画が長期間にわたって遅延している最大の要因となっています。

【画像】将来機への“橋渡し”VC-25B「ブリッジ」はコチラ

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