ワイパーの「INT」なぜある? 誕生のヒントは“人間のまばたき”だった!? 映画化までされた発明秘話
小雨のときに便利なワイパーの「INT(間欠)」機能。実はこの機能、発明者の左目を失う事故と「人間のまばたき」がヒントになって誕生しました。映画化もされた誕生秘話と、雪の日に役立つ意外な理由を解説します。
雪の日にこそ効く!? モーターを"焼き切れ"から守る役割
ワイパーは見た目こそシンプルですが、ガラス面のゴムを往復させるためにモーターが回転運動を繰り返しており、それなりの負荷がかかる装置です。
フロントガラスにワイパーが凍りついたまま、あるいは重い湿雪が積もったままワイパーを動かそうとすると、モーターに過大な負荷がかかります。最悪の場合、モーターそのものが焼き付いて動かなくなる、という重大な故障につながるのです。
雪の日、フロントガラスの雪をワイパーで払おうとして「カチカチ」と異音を立てた経験のある方もいるでしょう。あれは、モーターに大きな負荷がかかっている状態と考えられます。
ここで参考になるのが、INTモードのように「間隔を空けて動かす」という使い方です。連続でモーターを回し続けるのではなく、1往復ごとに数秒の小休止を挟むことで、モーター自体の温度上昇を抑え、過熱や焼き付きのリスクを下げる効果が期待できます。
もちろん、ガラスがガッチリ凍結している状態でINTを使えば安心、というわけではありません。凍結時はそもそもワイパーを動かさず、デフロスターや解氷スプレーで氷を溶かしてから使うのが鉄則です。
ただ、湿った雪がうっすらと積もる程度の状況や、シャーベット状の雪を払いたいときなどは、いきなり「LO」や「HI」で連続運転させるよりも、INTでゆっくり様子を見ながら動かすほうが、モーターへの負担はぐっと軽くなります。
実際、雪国向けの「スノーワイパー」は、雪や氷への対応を考えた構造になっている製品もあります。それだけ、ワイパーモーターと負荷の関係はシビアなのです。
「必要なときだけ動く」という考え方は、雨の日の視界確保だけでなく、雪の日にワイパーを無理に動かさないという基本にもつながっています。





今乗っている車(シビック・ハッチバック 2018年式)には、センサー式の間欠ワイパーがついています。いろいろなセンサー式の装備の中で、前照灯の減光や車線維持などはいいのですが、このワイパーだけはちょっといただけません。雨がそう降っていなくても突然ハイスピードで動きだしたりするので、一定間隔かタイマーを自分で調整できるようなものの方が使い勝手がよいと思います。