料金所の「ETC/一般」混在レーン 狙いは渋滞の予防? 空いていても設置の理由は
高速の料金所で見かける「ETC/一般」混在レーン。一般車が停まっているとETC車はスムーズに通り抜けられませんが、実は意外にも、渋滞を防ぐという大切な役割があるといいます。
料金所渋滞は減少したが、柔軟な対応が必要なケースも
ETCは有料道路の通行料金をスムーズに支払うことのできる仕組みで、そのことによって料金所の渋滞解消をはかるのも目的の一つです。料金所ではETC専用レーンと一般レーンを設けていますが、場所や時間帯によっては「ETC/一般」という、両者が混在するレーンも見られます。
「ETC/一般」混在レーンに一般車が停車していると、ETC車はその後ろで停車しなければなりません。渋滞解消の観点から考えれば、ETC車と一般車を完全に切り分けた方がETCの効果も上がりそうに思えますが、NEXCO東日本広報課の話によると、実はこの混在レーンには「渋滞の予防という役割がある」といいます。
料金所ではETCの導入効果が最大限発揮されるように、専用レーンを運用するのが基本ですが、交通量の状況や料金所の構造など、さまざまな要因によって渋滞が起こる可能性がある場合に、「やむを得ず混在レーンを運用することがある」というのです。
具体的にはどういうことでしょうか。NEXCO東日本広報課に聞きました。
――やむを得ず混在レーンを運用するのは、たとえばどのようなケースでしょうか?
もし、料金所の交通量が多い時に一般レーンの方で渋滞が発生し、さらにその渋滞が料金所からあふれてしまうと、後続のETC車も渋滞に巻き込まれてしまう可能性があります。そうしたことが予想される場合、一部のレーンを混在レーンにしてETC車と一般車の双方が早く料金所を通過できるようにし、渋滞発生を防ぐ措置をとることがあるのです。
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